【6弦ベースの弦選び】自分なりのバランスドテンションを考える

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当ブログは本筋から逸れに逸れて最近は6弦ベースの改造記事ばかりですが、そのついでに弦の選定について書いておこうと思います。
巷に数多く存在するベース弦、だいたい低音弦に対して高音弦のテンションがきついのと、それがネックへの不均等な負荷の一因にもなっているように思います。
私は一般的なゲージよりかなり緩いテンションが好みなこともあり、今回「俺なりのバランスドテンション」について考えました。

※6弦ベース改造の記録はタグ「SR306改造記」でまとめています。
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弦テンション計算ツール

何よりまずは数値化です。
ギターやベースの弦の張力がどれぐらいになるかというのは、以前はダダリオのサイトで計算できましたが、この記事を書いている時点で少し前から使えなくなっています。
(※数値を掲載したPDFファイルは見ることができます。ベース弦は9ページ目右側~)

現状ベースで使える弦テンション算出のサイトは2つあります。
使い方を簡単に説明します。

・stringtensioncalculator.com

まずはstringtensioncalculator.comです。

右上のボタンでギターとベースを切り替えます。
スケール(弦長)はその下のプルダウンメニューから選べるほか、赤丸部分の「Scale」の上下矢印で、全ての弦をまとめて変更することもできます。
弦ごとにスケールを変えることも可能なので、マルチスケール(ファンドフレット)の楽器にも対応しています。
一番下の「+ Add string」で弦を増やすこともできるので、多弦ベースにも対応します。

「Note」は音名で、各弦のチューニングです。
これも赤丸の部分でまとめて変更(全弦一音下げなど)も、各弦ごとの変更(ドロップDなど)もできます。
あとは「Gauge」で弦のゲージを選択すれば、スケールとチューニングに応じた弦のテンションが表示されます。

ただし、選択できる弦のゲージがKalium Strings準拠なので、極太弦がある一方でゲージはちょっと特殊です。
例えば.100や.105が無くて、.098の次が.102、その次が.106だったりするので、実際に使用する弦に近いゲージでやるしかありません。
表記にも癖があり、一番下のE弦の.11というのは.110のことですが、そのあたりを除けば非常に使いやすいです。

・Stringjoy String Tension Calculator

もうひとつがStringjoy String Tension Calculatorです。

一番上の「Instrument」のプルダウンでギターとベースを切り替えます。
(その下の「Type」は弦の種類ですが、現状ベースの場合は1種類しかないので特に変更できません)

左上の「Number of strings」で弦の本数を選びます。こちらは4~6弦までです。
右上の「Overall Scale Length」にスケールを入力すれば全ての弦のスケールが変更されますし、弦ごとに異なるスケールを入力することも可能です。
「Pitch」(チューニング)も「String」(弦の太さ)もプルダウンから選ばないといけないので、多少操作性は悪いですが、こちらではより一般的な弦ゲージが選べます。

得られる数値は微妙に異なりますが、これらを用いて、なるべく各弦のテンションが均一になることを目指します。

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D'AddarioのBalanced Tension

で、何の注釈もなく「俺なりのバランスドテンション」とか書きましたが、バランスドテンションはダダリオが製造している、各弦のテンションを揃えたセット弦です。
ベース用のセットは3種類存在します。
それぞれ以下のようなゲージです。

・EXL220BT Super Light … .040, .055, .070, .095
・EXL170BT Regular Light … 045, .060, .080, .107
・EXL160BT Medium … .050, .067, .090, .120

多弦ベースユーザーには、これとバラ弦を組み合わせ、可能な範囲でテンションのバランスをとってみるのがおすすめです。

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自分のチューニングと弦のチョイス

私はゆるゆるの柔らかいテンションが好みで、人のベースとか楽器店の試奏用ベースは弦が硬すぎて全く弾けません。
そのため、かなりのライトゲージになりますが、E弦のゲージで.090ぐらいが適切(正直もっと細くてもいい)と感じています。

その点を踏まえて、まずは一般的なレギュラーチューニング(低い方からBEADGC)です。
低音側の4本として、先に挙げたBalanced TensionのMidium(50-120)を、ローB、E、A、Dに張ります。
そして高音側のG、Cに使うのは.035のバラ弦XLB035.025のバラ弦XLB25Wですが、これはもう少しだけ太い方がいいので、それぞれ.037や.028あたりのギター弦も要検討です。
(.025, .035, .050, .067, .090, .120)

なお、私は6弦ベースを低い方に弦を2本足したF#BEADGというチューニングにすることもあります。
この場合は、最低音弦として.160のバラ弦XLB160TをローF#とします。
(.035, .050, .067, .090, .120, .160)

というわけで私が愛用しているゲージはあまり参考にならないかもしれませんが、今までお気に入りのゲージがあった方も、ぜひ一度試しに各弦のテンションバランスを揃えた状態で楽器を弾いてみてください。
もちろん、弦の要素は張力だけではなく、太さが変われば振動幅からくる弾き心地も変わりますし、当然ながら音にも大きく影響します。
ただ、テンションを揃えた状態が「高音弦にはもうちょっと手応えが欲しい」等で気に入らなかったとしても、今後の弦のチョイスのうえで何かしらの収穫にはなると思うのです。

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