【レビュー】BOSS / BC-1X Bass Comp

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現時点におけるBOSSのベース用コンパクトエフェクターの最新機種です。
デジタル処理による使い勝手の良さで、「まさに最新技術!」と感じさせてくれるコンプレッサーです。
2017年購入(売却済)。

足元に置くエフェクタータイプのコンプレッサーは、大きく2種類に分かれるとよく言われます。
1.音色の特徴を大きく変えることなく音を圧縮する、原音重視タイプのもの
2.独特の味付けや、パコパコした明確なコンプ感を与えることにより、音色が大きく変わるもの

音の変化は少ないが弾き手にとっては効果的なのが①、聴き手にとっても音色の違いが分かりやすいのが②、とも言えるでしょうか。
で、BC-1Xについては①の原音重視・ナチュラル系という評判をよく耳にします。

ところが、実際にBC-1XのエフェクトOFF時の音とONにした時の音を比べると、ON時の音にはめちゃくちゃ加工感があります。
しかし、それにもかかわらずこのBC-1Xは、ONにした時の音だけを聴くと「エフェクターをかけた感じがさほど強くない自然な音」に聴こえるという、なんとも不思議なコンプなのです。
Janek Gwizdalaの演奏によるこのオフィシャル動画が、その特性を分かりやすく伝えていると思います。

コントロールは、LEVEL、RELEASE、RAITO、THRESHOLDの4つ。
LEVELは音量の調整です。

RELEASEはリリースタイム、音の圧縮が解除されるまでの時間です。
反時計回りでこのリリースタイムが短くなり、時計回りでリリースタイムが長く(音が圧縮されっぱなしの時間が長く)なります。
説明書では「音の粒立ちの調整」と説明されており、リリースタイムを短くすると音の粒立ちが明確に、長くすると音のつながりが滑らかになります。

RATIOは圧縮比率。
時計回りに回すとより強く圧縮されるようになり、いかにもエフェクター的なパコパコ感が強くなります。

そしてTHRESHOLDが、どれぐらいの大きさの入力信号が入ってきたときに音を圧縮するか、という値の調整。
反時計回りに回すほどこの値が低くなり、パッシブのベース、あるいは軽く弾いたとき等、低い入力信号レベルでも圧縮がかかるようになります。
逆に時計回りに回すと、大きい信号が入力されたときだけ音を圧縮するようにもできます。

さて、このBC-1Xはいわゆるデジタルエフェクターです。
【※参考↓】

【考察】アナログエフェクターとデジタルエフェクターの違いとは
初心者時代から結構長い間、私は「エフェクターのアナログ・デジタルとは一体何なのか」がよく分かっていませんでした。 そこには、「アナログ」「デジタル」の定義が十分に整理されていないという問題が前提にあると思われるため、今回はそのへんについて...

で、最近のデジタルエフェクターの多くがそうであるようですが、BC-1Xも1つのつまみを回すだけで、内部で様々なパラメーターが動いているように感じられました。

例えばこのコンプ、リリースタイムを調整できるのに、「入力された音を圧縮しきるまでの時間」であるアタックタイムの調整ノブがありません。
コントロールだけを見ると、「調整できるのはリリースタイムだけで、アタックタイムは固定されている」という、あまり親切ではない設計のように思えます。

しかし、使ってみた感覚では、どうもRELEASEのつまみを動かすことでアタックタイムも連動して最適化されているように感じます。
実際どうなのか分かりませんが、リリースタイムを速くすると、アタックタイムも速くなり、鳴らした瞬間から音が圧縮されるように感じられるのです。

また、BC-1Xはマルチバンドコンプとなっており、これは低音域と高音域、それぞれ異なる強さでコンプをかけるものです。
しかし、やはりそのような調整はできず、これも内部で自動的に行われているようです。
そして、さすがBOSSといった感じで、全てのつまみをセンターの12時の位置にするだけで、ほとんどのベーシストにとって「演奏しやすい音」にまとめ上げてくれます。

さらに、アナログのコンプレッサーで時々感じられる、「和音を弾いたら意図しない感じにコンプがかかってしまう」とか、「音を長く伸ばした時に、圧縮が解除された瞬間にちょっと音量が不自然に盛り上がってしまう」といった、「あー!これだからコンプは嫌いなんだよ!」と言いたくなるようなデメリットがほとんど発生しません。
不要な歪み感が加わってしまうこともなく、これはデジタルならではというか、この価格でこれだけ自然に効いてくれるコンプは他にないと思います。
私は7弦ベースを使用しているのですが、低音弦の暴れ感や高音弦の線の細さをかなり理想的な形で均質化してくれたので、多弦ベースにもピッタリだと感じました。

最初に書いた通り、アンプ直の音と比べると結構違う音質になってしまいますし、低音域が少し硬くなる感じもあります。
しかし、そのあたりを含めてベースの音をバンドで使うのに最適な形に加工してくれると言えるでしょう。
デジタルエフェクターがなんとなく嫌いな方もいるとは思いますが、ベース用コンプとしてはかなりの最適解ではないか?と思えるほどに完成度の高い製品です。

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タグ:コンプレッサー
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