数あるビッグマフの中でも、ロシア製の通称「CIVIL WAR」を元にしたモデルです。
ロシア製ビッグマフというと緑色のイメージが強いですが、これはその「アーミーグリーン」とはやや音の傾向が異なります。
しかし、こちらもベースとの相性がいいファズといえると思います。
音色の特徴
Wren and Cuffのエフェクターは、他にTALL FONT RUSSIANを所有していました。
1994年から製造が始まった、かの有名なアーミーグリーンのロシア製ビッグマフを再現したものです。

対するこのBOX OF WARの元ネタであるシヴィル・ウォーは、アーミーグリーンの前にごく短い期間製造されたロシア製のビッグマフで、バリバリ感が強い荒々しい音が特徴です。
ギターでの演奏ですが、Wren and Cuffのビッグマフ系ファズを比較した非常に分かりやすい動画がありました。
TALL FONT RUSSIANとBOX OF WAR、そしてラムズヘッドの再現モデルであるCAPRIDを比較しています。
こうして比べてみると、ザラついた質感の歪み具合がよく分かりますね。
ベースで弾いている動画は見つかりませんでしたが、ベースに繋ぐと何ともガラの悪い攻撃的な音がしました。
ロー~ローミッドの密度による音圧押しのアーミーグリーンとはまた違った魅力があります。
本家エレハモによる復刻
なお、これに関連して、先日本家エレハモからSOVTEK DELUXE BIG MUFFという新製品のアナウンスがありました。
現行デラックスビッグマフサイズの筐体を採用し、CIVIL WARの復刻モデルでありながら、TONEを無効化するWICKERスイッチやクリーンミックス、ミドルコントロール、さらにはエクスペレッションペダルでもコントロール可能なミッドフリケンシーを備えた、とんでもないモデルです。
こちらのオフィシャル動画で、6:32~ペダルによるフリーケンシー操作を実演しており、ワウみたいな音が出ています。
7:24~ベースでの演奏も聴くことができます。
旧バージョンのBOX OF WARもオススメ
最近のエレハモの復刻エフェクターはレベルが高いので、CIVIL WARの音が欲しいならSOVTEK DELUXE BIG MUFFの方も当然候補になりますが、「ビッグマフと言えば3ノブ!」な方にはBOX OF WARをおすすめしたいです。
なお、現行BOX OF WARのデザインもなかなかかっこいいですが、私が所有していた頃の旧型BOX OF WAR(最初の動画に出てきたモデル)は、現行のBOX OF WARとは異なり、エレハモさながらの鉄板折り曲げ筐体を採用していて質感も非常に良かったので、見た目にもこだわりたい人は旧型のBOX OF WARを中古で探してみるのもいいかもしれません。
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