【レビュー】BECOS / CompIQ MINI ONE

以前からミニサイズのコンプレッサーが欲しいと思っており、サウンドハウスのポイントが貯まっていたので、気になっていたBECOSのCompIQの一番シンプルなモデルCompIQ MINI ONEを入手しました。
電源はDC9Vアダプター、電池駆動不可です。

CompIQシリーズは複数機種が発売されていますが、「コントロールの少なさによる分かりやすさを優先してシンプルな機種を選ぶ」か、「コントロールの多さによる音作りの多彩さを重視して上位機種を選ぶ」か、悩ましいと感じる方も多いのではないかと思います。
今回は、いずれもミニサイズであるCompIQ MINI ProとCompIQ MINI ONEの仕様を比較しながら紹介したいと思います。

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BECOSと私

↑なんかコラムみたいな見出しですが、最初に私がBECOSを知った時の話をちょっと書かせてください。
(読み飛ばしていただいて結構です)

このようなブログを書いている人に限らず、今時の機材好きであれば、海外メーカーのSNSアカウントをフォローしたり海外のフォーラムを定期的にチェックしたりして、何か面白そうな新製品が出ていないか日々リサーチしているのではないかと思います。
私自身、何かを見つける度にブログやTwitterに書いたりするわけではないですが、新製品情報は日頃から注視しています。

そんな中で「こりゃ凄そうだ、日本でもウケるに違いない」と感じたのが、BECOSのコンプレッサーCompIQ MINI Proでした。
ミニサイズエフェクターとしては類を見ないその多彩なコントロール構成を見れば、多くの人が「触ってみたい!」となるのではないか、と思いました。

しかし、どうにもBECOSを話題にしている人はなかなか見かけません。
そこで私は、上位機種のCompIQ PRO Stellaの海外発売に際し、このブログでBECOSを紹介することにしました。
2年前のことです。

【新商品情報】BECOS / CompIQ PRO Stella Compressor
少し前に凄そうなコンプが開発されている情報を見つけまして、「こりゃ日本でもウケるに違いない!」と思っていたのですが、先日実際に発売になったにもかかわらずあんまり話題になっていないので、こちらで紹介しておこうと思います。 私自身、実際に現物...

この時点でBECOSを取り上げた日本語の記事が他に存在しなかったためか、ルーマニアのBECOSから直接コンタクトがあり、コントロールを拡張したデュアルバンドコンプレッサーのCompIQ TWAINの情報を発売前に教えてもらえたりもしました。
(何度見ても見た目がえげつない)

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また、これは一時期本国サイトにも掲載されていたので書きますが、「日本の某大手楽器店が輸入代理店に決定しかけたのに流れてしまった」という事件もありました。
そのような紆余曲折を経て、LEP INTERNATIONALが代理店に決定し、現在国内の楽器店で正規輸入品が販売されていることはご存じの通りです。

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CompIQ MINI ONEを選んだ理由

で、私は元々CompIQ MINI Proを購入するつもりだったのですが、LEPが代理店になったことで、よくその案件を受けている某個人的に好きじゃないYouTuberベーシストがYouTubeでCompIQ MINI Proを紹介する運びとなりました。
これを見た私は、CompIQ MINI Proを買う気が完全に失せてしまいました。こいつがおすすめしてる物は絶対に使いたくない。
そこで、一番安いモデルであるCompIQ MINI ONEの方を買うことにしたのです。
しょうもない理由ですいません。

箱を開けると筐体の側面にピックがついてました。

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コントロールの特徴

CompIQ MINI ONEのコントロールは、RATIO、GAIN、MIXという3つのノブと、SENSEの切り替えスイッチです。
RATIOは音声信号をどれぐらいコンプレッションするかという圧縮比率、LEVELはコンプレッションによって下がった音の大きさを補正する音量のコントロールです。
小さいMIXのノブで、コンプをかけたウェット音と素のままのドライ音を混ぜることができます。
SENSEはコンプがかかり始める閾値を調整するスレッショルドのコントロールで、LO/HIの2段階切り替えとなっています。

ここからは、CompIQ MINI ONEの調整範囲をCompIQ MINI Proと比較して紹介します。

・スレッショルド

CompIQ MINI Proの方では、スレッショルドをノブによって微調整できます。
調整範囲は-40dBから+10dBとなっています。
対するこのCompIQ MINI ONEは、先に書いた通りスイッチによる2段階の切り替えしかできませんが、その調整範囲はLOが-40dBu、HIが内部トリムポットにより-40dBuから+10dBuの範囲で調整可能とのことです。
2つのうちのLOの方が出力の小さい楽器向けなので、がっつり圧縮がかかります。
LOでコンプが効きすぎると感じるようなら、調整可能なHIの方に切り替えます。

トリムポットは裏蓋を開けた左上にあります。

ドライバーを使わず手で回せます。
私は最終的に、低音弦を強めに弾いた時に赤のLEDが一瞬光るぐらいに設定しました。

もしかすると出荷時の設定に個体差があるのかもしれませんが、私が入手したものは新品購入時の初期状態でLOとHIがかなり近いセッティングになっていた(=HIに切り替えても結構きつくコンプがかかる状態だった)ので、アクティブのベースなど出力の大きい楽器を使っているのであれば、この内部トリマーでの調整は必須でしょう。
また、内部トリマーによる調整範囲は十分に取られているとはいえ、複数の楽器を使い分ける人には外側のノブでスレッショルドを調整できるCompIQ MINI Proの方がいいかもしれません。

・ニー

コンプレッサーの「ニー」には、スレッショルドを超えた音声信号に急激にコンプがかかる「ハードニー」と、緩やかにコンプがかかることで音の変化が滑らかな「ソフトニー」があります。
CompIQ MINI Proではニーの切り替えが可能ですが、CompIQ MINI ONEはハードニー固定となっています。

・アタックタイムとリリースタイム

圧縮が効き始めるまでの時間であるアタックタイムと、圧縮が解除されるまでの時間であるリリースタイムは、CompIQ MINI ProであればS(Slow)とF(Fast)の2段階で切り替えが可能です。
Sだとアタックタイムは10~15ms、リリースタイムは100~220ms程度。
Fだとアタックタイムは5~7ms、リリースタイムは70msになります。
一方、CompIQ MINI ONEのアタック/リリースは、このうちのSlowモードと同じ値に固定されています。

音色の特徴

不要な音色変化はかなり少ない方だと思いますし、ノイズの少なさは相当なレベルです。
これは感じ方に個人差があると思うのですが、この「変に音質を変えることなく圧縮だけしてくれる」感は自分の求めていたものにかなり近いです。

ドライミックスができることもあって、「きつめのコンプで出すぎる低域をギュッと潰し、ドライ音を混ぜてアタック感を取り戻す」みたいな使い方も簡単にできるので、個人的にはそこまで多くのコントロールが必要とも思いませんでした。
同じく原音のブレンドが可能な機種でも、FenderのTHE BENDSなんかはドライブ感のあるコンプだったので、方向性が大きく違いますね。

【レビュー】Fender / THE BENDS Compressor Pedal
Fenderが現在発売しているエフェクターの最新ラインナップには、興味を引かれるものがいくつかあります。 そのうち、コンプレッサーを今回購入しました。 このコンプ、ギタリスト・ベーシスト問わず結構人気があるようです。

用途にもよるでしょうが、「CompIQ MINI ProまでいかなくてもCompIQ MINI ONEの方で十分」という人は実は多いのではないかという気がします。
こちらはFIREによるベースでのデモ演奏です。
タッピングが凄すぎて必見なのですが、それ以上に7:37~の解説部分をぜひ見ていただきたいです。ところでなんでこれよりあのYouTuberの雑な動画の方が再生数多いの?

「ボードに入れやすいミニサイズのコンプが欲しい」かつ「操作はシンプルな方がいい」という人にとって、かなりの最適解となるのではないかと思います。
操作が難解なコンプで高音質なものは色々ありますが、これだけ扱いやすいものはそうそうないですよ。

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