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【レビュー】VALETON / DAPPER BASS

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中国のメーカー、VALETONのマルチエフェクター。
マルチといってもコンパクトエフェクターを5個直列に繋いだのと同じ、お手軽なエフェクターです。
電源はDC9Vアダプター(※専用アダプター付属)、電池駆動不可。

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文字通りのアナログマルチエフェクター

BOSS ME-50Bの記事で、「アナログな感じのマルチエフェクターが良いんだ!」ということを書きましたが、今回のがまさにそういうやつです。

【レビュー】BOSS / ME-50B
2005年頃に使用していたマルチエフェクターです。 電源は単三乾電池6本またはDC9Vアダプター。 ちょっと需要がなさそうな旧世代マルチではありますが、これは個人的にブログで取り上げないわけにいかないので書きます。

ME-50Bが「アナログっぽい操作感のデジタルマルチエフェクター」であるのに対し、このDAPPER BASSは完全にアナログのマルチエフェクターです。
このような複数のエフェクターが内部で直列に繋がれたタイプのマルチエフェクター、1980年代ごろには結構あったようです。

最近だと、Electro Harmonixが2012年に発売したTone Tattooというのがありました。
ディストーションのMetal Muffと、コーラスのNeo Clone、そしてアナログディレイのMemory Toyを一つの筐体に収めたものです。
(※エレハモはその後も同じようなコンセプトの商品をリリースしています。正直それほど売れている感じはしませんが…)

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この手のマルチエフェクターを実用的な形で復活させたのが、2014年に登場したTECH21のFLY RIGシリーズでしょう。
2016年にはベース用のBASS FLY RIGも発売されています。

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そして今回のDAPPAR BASSです。
これは正直、完全にBASS FLY RIGをパクった意識したものだと思います。
こちらがオフィシャルの動画です。

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機能の概要

フットスイッチは5つあり、各エフェクターセクションごとにON/OFFする仕組みです。
ノブはよくあるミニサイズエフェクターに使われているのと同じ大きさなので、小さいし視認性もよくないのですが、周囲に半透明のシリコンカバーのようなものが巻いてあるため、回すときのストレスはあまり感じません。

なお、ノブの下にはLEDが仕込まれており、エフェクトONの状態で各エフェクトごとに違う色で光ります。
まあそれもFLY RIGと同じなんですが。

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各エフェクトについて

エフェクトは右から順に、BOOST COMP、DIRTY Q、BASS AMP、OCTAVE、CHORUSとなっています。

BOOST COMPは、GAINとCOMPの2つのノブを備えたコンプレッサー。
細かく調整できる高性能コンプではないですし、COMPを上げていくとかなりパツパツになりますが、意外と低音痩せはなく、こだわりがなければ軽くかける分には悪くないです。
GAINで音量調節も可能です。

このBOOST COMPのフットスイッチ長押しで、チューナーが起動します。
チューナー使用時は音が出ない仕様になっています。
マルチの宿命でチューナー用のLEDが3つしかないため、視認性はいまいちですが、おまけ程度と割り切るなら反応は悪くありません。

DIRTY Qは、SENSでフィルターの感度を、VOLで音量を、FUZZスイッチで歪みのON/OFFを切り替えられるエンヴェロープフィルターです。
これはもう完全にエレハモのBASSBALLSです。
ボリュームノブがあり、適切な音量に設定しやすいという点は本家よりも優れていると言えます。

【レビュー】Electoro Harmonix / Nano Bassballs
エレハモの名作エフェクター、Bassballsの現行機種であるNano Bassballsです。 「簡単操作で変な音が出るベース用飛び道具エフェクター」と言えばこれが大定番でしょう。 私にとって初めてのフィルター系エフェクター、そして初めて...

BASS AMPは、3バンドのイコライザーと、VOL、GAINを備えたプリアンプ。
GAINを上げるとディストーション的な感じで歪みます。
結構ゴリゴリに歪ませることもできますが、サンズアンプのようなギャンギャンした音よりはナチュラル寄りの、太い感じの音色です。

OCTAVEは、DRYで原音、OCT1とOCT2で1オクターブ下・2オクターブ下の音量を調整できるオクターバー。
アナログなのでうまくオクターブを鳴らすにはコツがいりますし、和音も出せませんが、反応精度はなかなのものです。
下手すれば一昔前のオクターバー単体機でもこれより酷かったのでは?

CHORUSは、コントロールがDEPTHのみのシンプルなコーラスです。
揺れのスピードや低音域への効きがベースに丁度良い感じに設計されているようで、音程感を残しつつ、絶妙に気持ちよく揺れてくれます。
ウネウネ太くうねるコーラスではなく、キラキラ感のあるコーラスで、わりと自分好みの音でした。

ということで、あとはリバーブかディレイがあれば「もうこれだけでいいんじゃない?」と思えるぐらいには十分な水準の音を出してくれました。
初心者向けと言うような程度のものでもなく、色々エフェクターを使ってきた人にこそ試してみてほしい出来と言っていいと思います。

ちなみに、全部のスイッチをONにすると、まさに「ベースシンセを再現したアナログエフェクター」という感じの音を出してくれます。
ギター用だと、VALETON以外にもMOOERやDonnerといったミニサイズエフェクターメーカーが似たような製品を出しているので、ベース用も色々選択肢が増えるといいな、と思います。
(↓こちらで全部同時ONの音が聴けます)

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