【レビュー】Electro Harmonix / EPITOME

エレハモのマルチエフェクターです。
シンプルな操作感ながら、この機種独自の機能も搭載された面白エフェクターです。
電源はDC9Vアダプター(※専用アダプター付属)、電池駆動不可。

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購入の理由

エフェクターボードの構築において、「メインのシグナルラインにはこだわりのアナログエフェクターやプリアンプを配置しつつ、あまり使わないエフェクトはデジタルのマルチエフェクターに任せる」というのは一つの正解だと思います。
スペースの節約にもなりますし、電源もまとめて1台ぶんだけで済みます。

ただ、私はアナログ人間のため、最近の高機能マルチの操作感が苦手で、その手法には踏み切れずにいました。
そこでこれです。

このEPITOMEは、Electro Harmonixの製品として販売されているMicro Pog(ピッチシフター)、Stereo Electric Mistress(コーラス/フランジャー)、Holy Grail Plus(リバーブ)を1台にまとめたものです。

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3種類のエフェクト

EPITOMEは最近主流の多機能マルチエフェクターとは異なり、上記3機種を直結しただけのアナログ的な操作感が特徴です。
以下、それぞれのエフェクトについて紹介していきます。

Micro POG

Micro POGは、DRY、OCTAVE UP、SUB OCTAVEの3つのノブを備えたピッチシフターです。
上の動画の1:30あたりからMicro POG単体の音が聴けます。

POGについては、上位機種のPOG2を過去に所有していました。
Micro POGはPOG2の簡易版といえます。

【レビュー】Electro Harmonix / POG2
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原音に1オクターブ上、1オクターブ下の音を加えることができます。
なお、DRYは時計回りに全開の状態でエフェクトOFF時の音量となるため、原音のボリュームブーストはできません。

ピッチシフターとしてはかなりシンプルですが、非常に反応が速いのが特徴で、デジタルピッチシフターにつきもののレイテンシー(発音の遅れ)は当然ながら若干あるものの、ベースで細かいフレーズを弾いてもかなり追従してきてくれます。
生成されるオクターブ音(特にオクターブ上の音)はシンセっぽいというかいかにもデジタルというか、バンドアンサンブルに馴染みにくいやや不自然な音ですが、小さめの音量で加えてみると、ベースソロの際などに隠し味的な存在感を与えてくれます。

Stereo Electric Mistress

RATE、FLANGER、CHORUSの3つのノブを備えたモジュレーションエフェクトです。
上の動画では2:42あたりからです。

RATEノブはフランジャーとコーラス両方の揺れのスピードを調整します。
ただし、このRATEノブは10時ぐらいの位置までは「フィルターマトリックスモード」という状態で、揺れ感の少ない独特なかかり方をします。
その位置よりも時計回りに回していくと、音がゆらゆらと揺れ始めます。

FLANGERノブはフランジャーの揺れの深さの調整なのですが、このフランジャーの音にはフェイザーっぽいシュワシュワ感もあって、かなり独特の音です。
CHORUSノブは同じくコーラスの揺れの深さで、こちらの音色としてはじっとりとした雰囲気の、ピッチのうねりをやや強く感じさせるコーラスです。
このコーラスを深くかけたときの音は個人的にあまり好みではなかったのですが、RATEを12時、FLANGERを10時、CHORUSを2時ぐらいのセッティングにしてみると、奥行きのある綺麗なコーラスにフランジャーの輪郭が軽く付け足されたような、ベースでも扱いやすいサウンドになりました。

Holy Grail Plus

BLEND、AMTという2つのノブと、4種類のリバーブを切り替えるセレクター、そしてSHIMMERスイッチからなるリバーブです。
上の動画では4:18あたりから。

リバーブはスプリングリバーブ(SPRING)、ホールリバーブ(HALL)、ルームリバーブ(ROOM)、そしてフランジャーとリバーブを組み合わせたフラーブ(FLERB)の4種類です。
フラーブの音は動画の5:20~から聴くことができますが、かなり独特の気持ち悪さを持った音色です。

BLENDはドライ音とエフェクト音のバランスで、時計回りに前回にすれば原音が鳴らないキルドライ状態になり、残響音だけをぶわっと鳴らすこともできます。
AMTはAMOUNTの略で、基本的には残響の深さの調整ですが、FLERBモードの時はフランジャーの揺れ具合にも影響します。

そしてSHIMMERスイッチですが、これはオリジナルのHoly Grail Plusにはない、EPITOME独自のものです。
このスイッチを押しても、リバーブ機能単体で使っている時にはあまり大きな変化はなく、FLERBモードがディレイに切り替わる(ディレイのフィードバックは1回のみの、いわゆるシングルディレイになる)だけです。
このシマーモードは、複数のエフェクトを同時使用するときにその真価を発揮します。

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エフェクトの組み合わせによるサウンド

この3つのエフェクトをすべて同時にONにすると、ベースとは思えないような音を出すことができます。
特にリバーブのBLENDノブを全開にしてキルドライにすれば、(弦を弾いてから音が出るまでのタイムラグが大きいため用途は限られますが)ストリングス風の壮大な音を鳴らすことが可能です。
歪みエフェクターと組み合わせても面白いです。

そして、Micro POGとHoly Grail PlusがONで、かつリバーブのモードがFLERBのときにSHIMMERスイッチを押すと、いわゆるシマーリバーブの効果が得られます。
動画では5:58あたりからです。
この状態だと、内部の接続順が入れ替わることによりディレイ音(※Micro POGがONのときには1回だけでなく複数回ディレイ音が鳴る)に対してMicro POGのピッチシフトがかかるようになるので、ディレイの残響が鳴るごとにオクターブ上下の音が追加されていき、キラキラした荘厳な残響が得られます。

実際のところ「ベースでこんな音出すことあるか?」と言われればそれまでなのですが、個人的には「1台にコーラスとリバーブがまとまっており、さらに飛び道具的なピッチシフターも同時にまかなえる」というのは大きな魅力です。
そして、もちろんそれだけではなく、適当にノブをいじっているだけで想像力を掻き立ててくれるエフェクターだと思います。
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