【レビュー】Ibanez / ES2 ECHO SHIFTER

見た目が好きすぎて、発売直後に買ってしまったエフェクターです。
他ではなかなか得られない、個性が強いディレイでした。
【追記】2020年にES3として復活!ということで本記事末尾にES3の情報を追記しています。

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独特のデザインと操作性

ES2は、Ibanezが2013年に発売したアナログディレイです。
発表当初、「ディレイなのに真ん中にでかいフェーダーがある」という独特のデザインが大きな話題になりました。

ベースで弾いている動画もあるのですが正直いまいちだったので、こちらのオフィシャルの商品紹介動画をご覧いただきたいと思います。
オフィシャルが一番無茶苦茶なことをやっているのに再生回数が全然伸びていないので、これは本当に是非見てください。

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音色とコントロールの特徴

一口にアナログディレイといっても、メーカーによってそれぞれ音の傾向がありますが、このディレイの残響音は独特です。

アナログディレイについては、よく「ディレイ音がにじんでいく感じ」と形容されます。
他方、私はMAXONやIbanezのアナログディレイに対しては「にじむ」というより「かすれる」という印象を持っています。
このES2は、ディレイタイムが短いときはくっきりしたディレイ音が鳴るのですが、ディレイタイムを長く設定すると、その「かすれて消えるディレイ音」がさらに曇ったような、かなりダークな感じの音になります。

そしてそれだけでなく、コントロールも特徴的です。
FEEDBACK、MIX、DEPTHという3つのノブに、DELAY TIMEのフェーダー。そして、OSCILLATIONとMODULATIONという2つのON/OFFミニスイッチがあります。
フットスイッチはエフェクトのON/OFFとタップテンポの2つあります。

FEEDBACKはディレイ音の回数で、MIXは「原音にディレイ音をどれだけ加えるか」というコントロールです。
DELAY TIMEはディレイ音の間隔、上げるとディレイタイムが長くなります。
DEPTHはピッチモジュレーションのうねりの深さで、上げると、ディレイ音のピッチがぐわんぐわんと極端にうねります。これはMODULATIONスイッチをONにしたときにだけ効きます。

また、OSCILLATIONのスイッチをONにすると、FEEDBACKの値をつまみで設定した以上にガッと上げることができます。
これは上げれば上げるほど発振しやすくなるので、このES2は発振しにくい状態と発振しやすい状態をスイッチで切り替えられるというわけです。

そして、やはり最大のポイントはディレイタイムのフェーダーです。
ES2は、最大1000ms(1秒)という、アナログディレイとしては長いディレイタイムを持っており、発振音自体はそこまでエグくはないものの、フェーダーで広い範囲のディレイタイムを一気に上下させることによって、最初に貼った動画のような強烈な発振操作が可能になります。
これはつまみでは難しい操作ですし、やろうと思えば足でフェーダーを操作することもできるので、飛び道具としてかなり面白い使い方ができました。

モジュレーションの挙動も独特で、ディレイ音のピッチがうねるときには「ディレイ音の音程が低くなるとディレイタイムが長くなり、逆にディレイ音の音程が高くなったときはディレイタイムが短くなる」という独特のうねり方をします。
ピッチだけでなくディレイ音が鳴るタイミングもグネグネうねるので、他では得られないディレイ音を出すことができました。

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木の板を外してみると…

なお、余談ですがこのES2、筐体は鉄製で、側面についている木の板は外側にネジ止めされているだけなので、エフェクターボードに入れるのに邪魔であれば板の部分は外しても問題ありません。
ただ、外してみると製造工程でついたと思われる指紋だらけでした。
私個人としては中国製の工業製品にさほど悪いイメージは無く、このES2を買ったときも特に気になる点はなかったのですが、見えないところでちゃっかり手を抜いてるんだな…というのが垣間見えて笑ってしまいました。

というわけで、時間を忘れて触っていられる楽しいディレイです。
もちろん、フットスイッチでのタップテンポにも対応していて便利なので、通常のディレイとしてもおすすめです。

【2020年7月追記】ES3発売

冒頭に書いた通り、「ES3」として復活することが2020年1月にアナウンスされていましたが、7月に国内楽器店にも入荷し始めました。
SPEEDノブが追加されており、アナログとデジタルの切り替えが可能、さらに右側のフットスイッチには長踏みで強制発振の機能が付与されているようです。

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