【ベース改造】特殊工具を使わずフレットレス化加工

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エレキベースをフレットレス化する改造に興味があるベーシストは多いと思いますが、リペアショップに頼むと高いですし、「じゃあ自分でやってみよう」とネットで情報を調べてみても、個人ブログでも妙にハイレベルなものが多いので、ハードルが高く感じます。
そこで今回は、「雑な仕上がりでもいいから試しに自分でやってみたい」「とにかく安くすませたい」という方向けに、緩いノリで何度かフレットレス化作業を行ってきた私なりの方法を紹介したいと思います。
なお、当然ながら楽器改造はあくまでも自己責任でお願いします。

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フレットを抜くのに無改造で使える工具

さて、何よりもまずフレット抜き用の工具が必要になります。
しかし、「フレット抜きニッパー」という名称で専用工具として販売されているものはなかなか高価です。
そこでよく言われるのが、エンドニッパー(喰い切り)という工具を使用する方法です。

ただこれ、そのままだとフレットを抜くのには使えない場合が多いです。
雑に図解するとこんな感じ。

フレットを抜くには、鋭利な刃先をフレットと指板の間に滑り込ませる必要があります。
しかし、通常エンドニッパーの刃先の形状はこのような用途に適さないので、頭を削る必要があるのです。
フレット交換について書かれたブログや、雑誌の改造特集記事でもこの方法が紹介されていることが多いですね。
面倒臭えよ。

そのままでフレット抜きに使えるらしい工具は、サウンドハウスで買えるものだとHOSCOのフレットカッターがあるようです。
また、Twitterで知った情報ですが、スリーピークス技研社製のトップカッターというのも使い勝手がいいようです。

しかし、貧乏性の私は「何でもいいからとにかくもっと安くフレットが抜ける道具はないのか!」と考え、刃先がストレートになっている爪切りにたどり着きました。
刃が丸くカーブしているものはRがきつすぎるので、必ず直線刃のものを使います。

耐久性を求めるならステンレス製のもの等が良いのでしょうが、シンプルな構造のものなら何でもいいと思います。
私が使ったのは百均で購入した安物です(見ての通り刃先はボロボロ)。

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作業の注意点

作業の際は、フレットの端から刃を噛ませて、決して無理に引っ張り上げず、端から少しずつフレットを浮かせていくのがポイントです。
この動画が各工程がシンプルにまとまっていて分かりやすいです。
ただし、新しい楽器、造りがしっかりした楽器ほどフレットを抜くのは大変なので、必ずしもこんな簡単にスポスポ抜けるわけではないと思っておいてください。

【補足】フレットを抜けやすくするのに、半田ごてで熱を加えるというのもよく用いられる方法です。
なお、動画のように指板にマスキングテープを貼ると木部の保護になりますが、テープの厚み分だけ刃が指板とフレットの間に入りにくくなるというデメリットもあります。

フレットを抜いたら、フレット溝の端の埋め木や溝の中の木屑を取り去るために刃の薄いノコギリで溝をさらいます。
この作業には、手に入りやすいものの中ではOLFA製のクラフトのこが刃が薄く使いやすいのでオススメです。

で、作業中の写真を撮るのを忘れていたので一気にここまで飛びます。
(ポジションマークも除去していますが、それについては続きの記事で触れます。)

フレットラインについて

フレットを抜いた後の問題が、フレットラインをどうするかです。
最も簡単な方法は、フレットを抜いた溝にパテを押し込むというものでしょう。
かのジャコ・パストリアスのフレットレスベースもこの手法によるものとされています。

あるいは、0.5mm厚のプラバンや、ヤフオクでよく出品されているフレットレス用の埋木を使い、少量の瞬間接着剤で埋め込む、という方法もあります。
(※フレットを抜いた溝の底面は直線ではなく、指板と同様にRがついていることが多いので注意。)

作業後の指板修正(すり合わせ)など

そして最終的に、はみ出したフレットライン材料はノミやヤスリ等で削り落とす必要があります。
そこには指板修正という、フレットすり合わせ並みの精度が要求される工程がついてきます。
さらに、フレットがなくなった分相対的に弦高が上がるので、ナットの溝を深く切り直す(もしくはナットを取り外して底面を削り、フレットの高さ分だけナットの背を低くする)必要も出てきます。

「音詰まりなんか気にしない」「いくら弾きにくかろうが構わない」というならいいですが、弦高を下げて弾きやすい状態にするならこれらの作業は必須です。
これに関しては、私は素直にリペアショップに依頼することにしています。
お店によって料金体系が異なるので要確認ですが、「フレットレスにしてください」と全工程を依頼するよりは安く済む場合が多いです。

最終的に指板にエポキシ樹脂等のコーティングを施すかは好みによります。
紹介した動画のように、接着剤でコーティングするというのも海外DIYでは良く見かける手法です。
私はコーティング指板のツルツルした手触りがあまり好きではないので、XOTICのOIL GELを弦交換の度に塗る程度にしています。

最後に改めて書きますが、この手の改造は本当に自己責任です。
フレットを引っこ抜いたときに、指板材が欠けるどころでは済まず、指板表面が2cmほどメリッと割れたことさえあります。
そうなってもいいように、まずはジャンク楽器や使い古した楽器で練習がてらやってみることをおすすめします。

【続きはこちら】私が使用したフレットライン材料について紹介しています。↓

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