【珍メタル備忘録】メタルの変な曲・変なPV

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【※たまにエフェクターどころかベースにすら関係ない脱線をする当ブログですのでご容赦ください】
ふと珍メタルについての個人的メモを残しておきたくなりました。
せっかくなので適当なレビュー付きでインターネットの海に放流します、暇な方はお付き合いいただければと思います。

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「珍メタル」をどう定義するか

「珍メタル」という単語が何を指すかは、人によって、また世代によってかなり異なるでしょう。
私個人としては、この単語を10数年前のニコニコ動画で認識したので、やはりその頃に知ったものをイメージします。
基本的には文字通り「珍妙なメタル」を指し、当時のそれは多くの場合、海外のややマイナーなバンドでした。

私より少し上の世代だとX(X JAPAN)、もっと上なら聖飢魔Ⅱあたりも出てきた当初は珍妙な存在だったのでしょうが、私が音楽に目覚めた時点で既に人気バンドだったこれらを珍メタル扱いするのは個人的に違和感があります。
KISSでさえ最初はイロモノだったわけですし、SLIPKNOTやBABYMETALなんかも、世に出るタイミングを間違えていたら今のような地位にはいなかったでしょう。
また、シンフォニックメタル系のバンドの多くは、本人が真面目にやっているとしても、メタルファン以外にはかなり珍妙に映るはずです。

なので今回は、ある程度主観による取捨選択をしつつ、ゼロ年代後半~最近のおもしろメタルの隆興を反映したセレクトを中心にお送りしたいと思います。
つきましては、「ちょっとPVがふざけてる」程度のもの、意図的に狙っているパロディ路線のもの、単に予算不足っぽいもの等はキリがないので基本的に割愛します。
ではまいりましょう。

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NINJA MAGIC / The Way of Life

YouTubeが世に出たのが2005年、そしてこの動画の投稿が翌2006年。
NINJA MAGICこそ、今でいう「ネットでバズった」メタルバンドの始祖と言っても過言ではないでしょう。
ネタが通じるメタラーの集まりであれば、冒頭のモノローグ「My son,」だけで笑いが起こる超有名曲です。

異常なテンションのPV、妙にミックスがデカいボーカル、バカみたいな歌詞、そして「忍者装束は闇夜に隠れるために黒いのに雪原で着たら意味がない」という突っ込みどころまで含めて珍メタルの金字塔。

JUDAS PRIEST / Breaking The Law

超大御所のメタルゴッドをこの文脈で持ち出すのは今回の趣旨から逸れるのですが、やはりこのPVは紹介しないわけにはいかないのでは?ということでこちらの名曲。
私が「ジューダスプリーストのPVでクソダサいのがあるらしい」と知ったのは中学生の頃でしたが、当時は動画どころか「ネットで調べ物をする」ということ自体まだハードルが高く、田舎の中坊にはどんなものか全く謎だったのです。

正直、その存在を疑ってさえいたので実際に見たときは感動しました。
すげえ!本当にギターで銀行強盗してる!
インターネットが発達した今の時代、これを知っておくことはメタラーの義務教育と言えます。

KORPIKLAANI / Wooden Pints

フォークメタルやヴァイキングメタルと呼ばれるカテゴリーは、もはやメタルのサブジャンルのひとつとして確立された感があります。
しかし、そのようなジャンルが今ほど一般的ではなかった2005年当時、スネアの音ともに薪を割って始まり、小屋からヴァイオリン奏者のヒッタヴァイネンが無表情で出てくるというコルピクラーニのPVは相当な破壊力でした。

日本盤に書かれた「森メタル」という謎のジャンル、「酒場で格闘ドンジャラホイ」等の無茶苦茶な邦題に頼らずとも、この映像に初見で耐えられた人は少ないと思います。
なお注記しておきますが、音だけ聴くとこのヴァイオリンは哀愁があってかなりかっこいいのです。

KALEDON / The New Kingdom

「無駄に仰々しい荘厳な曲調」、「何だかよく分からないけど中世ヨーロッパ的な世界観」、「何故か森の中で演奏(当然アンプは無い)」など、これだけならまあメタル的にはあるあるです。
しかし、イタリアのKALEDONのこのPVは、そこに「ボーカルの見た目が全然メタルっぽくない」、さらに「もっこりが気になる」というプラスアルファの要素で殴りこみをかけてきました。
あと「物件紹介メタル」とか言われてましたね。

無理矢理なテンポチェンジに加え、ボーカルの高音域が絶妙に危ういのもポイントが高い。

DEAD TO FALL / Chum Fiesta

「ちょっとふざけてみました」的なPVはメタルに限らず多く存在しますが、他とは違う方向に振り切ったことで話題になったのがこちら。
海です。海メタル。

「珍メタル」じゃなくて「珍PV」系はキリがないのでこれで終わりにしますが、でもやっぱりこれは笑う。
ちなみにビニールのサメとじゃれてるようなシーンがありますが、これは「サメに食い殺される」という表現であり、実際最後にボーカルが死にます。

SEX MACHINEGUNS / みかんのうた

個人的にSEX MACHINEGUNSを珍メタル扱いするのは失礼だと思っています。
日本で最もヘヴィメタルが低迷していた2000年前後、メタラーであることを隠して思春期を過ごしたのは私だけではないでしょう。
そんな状況において、本格的な若手メタルバンドとしてメジャーフィールドで唯一気を吐いていたマシンガンズには尊敬の念さえ抱いています。彼らの音楽は私の十代を支えてくれました。

でもやっぱりここで紹介しないのもおかしいので載せます。
これが珍妙じゃなかったら何だ。

ANGEL HEART / Desire Love

ヴィジュアル系もメタルも下火だった時期に、V系のルックスでメタルっぽい曲をやったような感じのバンドは、今改めて見ると「珍メタル」とカテゴライズできるかもしれません。
が、そんなバンドが束になっても勝てない衝撃を放ったのが韓国のバンド、ANGEL HEARTでした。
中でもこの曲は、そこそこ悪くないクオリティで作られたPVに対し、あまりに打ち込み丸出しのドラム、明らかに音と合っていない演奏の動き、それを差し引いても全然上手くないギター、そして空耳歌詞まで含めて一級クラスの珍品です。

YouTubeにも動画がありますが、ここはやはりニコ動の方を載せておきます。
コメントONでお願いします。

GRAILKNIGHTS / Moonlit Masquerade

ドイツのスーパーヒーローメタルです。
「あー最近そういうのいるよね、知ってる」と思ったそこのあなた、GRAILKNIGHTSは2002年結成やぞ。

2018年の5thアルバムでついに日本盤がリリース、先日2020年1月には初来日も果たしました。
演奏だけでなく聖杯戦争筋肉体操と、盛りだくさんのエンターテイメントショウだったようです。
こちらは日本で彼らが有名になるきっかけになったPVで、現リーダーの緑は当時と髪型が随分変わってしまったものの、今はもっと衣装に予算がかかっています。

TWILIGHT FORCE / Dawn Of The Dragonstar

シンフォニックメタルの最前線、文句なしにハイレベルなバンドであるものの、メタルに興味のない人が見たら「これマジでやってんの?」という顔になる筆頭格がTWILIGHT FORCEでしょう。
徹底的に練り込まれた世界観からは、その本気度が伝わってきます。

なお、前任Voであったクリレオンことクリスチャン・エリクソンの脱退劇には、「クリレオンは暗黒の魔法によって精神が欲望に覆われ、エメラルドの王位を剥奪されたのだ」みたいなバンド側の公式声明とは裏腹に実際は1行のテキストメッセージで解雇されたという素敵な裏話があります。
これ込みで珍メタル認定です。

RISE OF THE NORTHSTAR / Here Comes The Boom

「日本のマンガへの愛が溢れまくっているフランスのバンド」とだけ説明すると、何というか秋葉原オタクカルチャー的なものを連想されてしまいそうですが、漫画は漫画でも北斗の拳にルーキーズにスラムダンクです。
かつてクロスオーバーと呼ばれたメタルとハードコアのミクスチャーをより現代的な形で提示したそのサウンドは、バキバキに縦の揃ったタイトさと、売れ線メタルコアバンドとは次元が違うハードコア由来の突進力が見事に同居しています。
ただ0分53秒、それは天地魔闘の構えと違う。

FREEDOM CALL / Metal is for Everyone

「メタルはみんなのもの」という珍妙な訳詞でバズってしまった一曲。
いや、でも一度聴いてしまうとこれ以上の日本語訳はないですし、メタラー的にはPVも(ギターから手を離して歌っているときのヘッド落ちが酷すぎる点を除けば)アツい仕上がりで、ガッツポーズの快作です。
しかし冷静になってみるとやはり「メタルはみんなのもの 法よりも強い」という歌い出しは普通に人生送ってたら出てこない。

VICTORIUS / Super Sonic Samurai

2020年1月リリース、ヴィクトリアスの5thアルバム「スペース・ニンジャズ・フロム・ヘル」収録の一曲「ス-パー・ソニック・サムライ」!
ハイテクノロジーから生まれた殺人兵士!ジェットパックの力で空に飛び立て!
レーザーのカタナを空高く掲げよ!あいつがスーパーソニックサムライ!

※このアルバムは好きすぎて単独記事も書きました↓

【考察】VICTORIUS「Space Ninjas From Hell」の世界観
ド脱線記事です。 いわゆるコンセプトアルバム的な音楽作品が出ると、昔はテキストサイトなんかで解説や考察を書く人が多く、私もよくそういうものを読んでいました。 しかし、1年前にリリースされたVICTORIUSのアルバム「Space Nin...

GLORYHAMMER / Gloryhammer

西暦992年、ファイフ王国の後継者であるアンガス・マクファイフハンマー・オブ・グローリーを操り、暗黒魔術師ザーゴスラックスを封印した(1stアルバム「Tales from the Kingdom of Fife」)。

しかしその1000年後、不浄なる混沌魔術師教団がザーゴスラックスの復活を目論む。
アンガス・マクファイフの末裔であるアンガス・マクファイフ13世アストラルハンマーを手に立ち上がり、宇宙空間で戦いを繰り広げたのだった(2ndアルバム「Space 1992: Rise of the Chaos Wizards」)。

その後ワームホールを通ってザーゴスラックスが支配するパラレルワールドに来てしまったアンガス・マクファイフ13世だったが、その世界ではハンマーの力が使えない!(3rdアルバム「Legends from Beyond the Galactic Terrorvortex」)
このパラレルワールドで闘うには、太陽まで行ってハンマーにパワーを注入しなければならないのだ!

NANOWAR OF STEEL / Barbie MILF Princess Of The Twilight

「狙ってやってるパロディ」は除外するつもりだったのですが、やりすぎを極めた存在としてイタリアのNANOWAR OF STEELを紹介しておきましょう。
バンド名は見ての通りMANOWARのパロディ、そしてロゴに雑に書き加えられた「OF STEEL」はRHAPSODY OF FIREのパロディです。

紹介したい曲は他にもあるのですが、今回はそのラプソディーの楽曲スタイルを徹底的にパロった上、徹頭徹尾ふざけ倒した歌詞を乗せたこちらをチョイス(MILF…Mother I'd Like to F**kの略、「ヤりたくなっちまう熟女」というスラング)。
まさかのゲストボーカル、ファビオ・リオーネ本人です。
同郷だからって引き受けるのかよ。

HEVISAURUS / 100

最後に現代着ぐるみメタルの最高峰としてこちらを。
メタル大国フィンランドで放送されている子供向け番組のキャラクターによるバンドです。
「おかあさんといっしょ」の人形劇でチョロミーとムームーとガラピコがメタルやってるみたいなもんです(※これは各自の世代でじゃじゃまる・ピッコロ・ポロリでも何でも想像してもらったらよろしい)。

よく見たらギターがKREATORのミレ・ペトロッツァモデルなところまで最高なのですが、中でもこちらは100曲目(!)を記念し、フィンランド勢を中心に多くの有名メタルミュージシャンがゲスト参加した一曲。
ギターソロはこれだけで一冊教則本が書けそうなレベルなので、ギタリストの方は是非。

というわけでひとまず以上です。
「アレが入ってない」的なご意見もありそうですが、あらかた珍メタルのリストアップはできたのではないかと思います。
今後ももっと珍妙なのが出てきてくれたら嬉しいですね。

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