15年近く前に所有していた歪みエフェクターです。
物としてはギター用のハイゲインディストーションです。
しかし、私にとっては「同じギター用メタルディストーションというカテゴリーでも、ベースにかけると効き方が結構違うぞ」ということを意識するきっかけになった1台でした。
Cranetortoise名義のエフェクター
昔はALBITのエフェクターはCranetortoiseというブランド名で販売されていましたが、最近はそうでもないですね。

Cranetortoiseのラインナップには、エビ(と思ったらザリガニ)の絵が描かれたABボックス等、ギャグのようなデザインのものがありましたが、ハイゲインディストーションの蛇鉄はその極みともいえるものでした。
なんせ「ヘヴィメタル」→「ヘビ+金属」→「蛇鉄」です。
ただ、音質に強いこだわりが見られるALBITらしく、ベースにかけても低域の分厚さが失われず、不用意に音が引っ込まない、存在感のある歪みでした。
※残念ながらYouTubeに動画はなかったです。
コントロールの特徴
コントロールはGAINとVOLUMEで、トーン調整のできないシンプルなものです。
その代わり、HEAVY METALスイッチというミニスイッチを備えており、これをONにするとミッドスクープのドンシャリサウンドになって、ギターでザクザクとリフを弾くのにぴったりの音が出せます。
ベースではこのスイッチをONにすることはあまりなかったですが、深く歪ませても薄くならない歪みの特性とこのドンシャリスイッチは相性が良く、GAINを上げるとファズっぽさも感じられるバリバリした音が特徴的でした。
音色の特徴
このあたりの特性をふまえると、音の質感自体は別物ではあるのですが、ZVEXのBOX OF METALに近いものがあったようにも思います。

ギター用の歪みエフェクターをベースにかけると音がスカスカになってしまうことが多いのですが、中にはベースにかけてもバンド内で埋もれない音が出せるものがあります。
で、「蛇鉄は最近はもう中古で見ることも少なく…」みたいなことを書こうとして調べたら、たまたまこの記事を書いたタイミングで中古が出ていました。懐かしい!
変にプレミアがつくようなものでもないので、見かけたら試していただければと思います。
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