【エフェクターベーシスト列伝⑤】Jaco Pastorius

エレキベースを演奏するジャズベーシストにとって避けては通れない存在なのが、ジャズシーンにおけるエレクトリックベースの第一人者、 Jaco Pastorius(ジャコ・パストリアス)です。
正直に言ってしまうと、私は彼の作った音楽自体はそこまで好きではなかったのですが、そんな私でさえ影響を受けずにはいられないほど、彼の演奏は素晴らしいものでした。
そして彼は、正確無比にフレットレスベースを弾きこなすテクニックだけではなく、エフェクターの使い方も凄かったのです。

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フレットレス + コーラス

Jacoを語る上で外せないエフェクターのひとつがコーラスです。
スタジオ録音ではダブリング(同じフレーズの重ね録り)で音揺れを生み出していたらしいですが、ライブではそれを生演奏で再現するためか、コーラスを使用していました。
Weather Reportの「A Remark You Made」、0:31あたりからフレットレスとコーラスの組み合わせによる音色を聴くことができます。

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時代を先取りしたループパフォーマンス

そして、Jacoのエフェクター活用といえば、やはりデジタルディレイを活用したサウンド・オン・サウンドのベースソロでしょう。
今のような手軽なルーパーなど存在しなかった時代に、彼はデジタルディレイのホールド機能を用いて、フレーズにフレーズを重ねるソロパフォーマンスを行っていました。
こちらのWeather Reportのライブにおけるソロ演奏では、そのループ演奏に加え、歪み、モジュレーション等、ラックエフェクトを弄りながら様々な音を出すパフォーマンスを見ることができます。

ループ演奏は冒頭からスタート。
そして2:05あたりで歪みがONになります。これはファズとよく言われていますが、ディストーションっぽさもありますね。
ここで演奏しているのはJimi Hendrixの「Third Stone from the Sun」です。

音色を切り替える途中で、2:21~ドライ音とウェット音が同時に鳴っているのが分かります。
そして2:37でディレイがOFFになり、3:03~は激しく歪ませた音、ハーモニクスをフル活用した怒涛の速弾き。

さらに、3:44からはピッチモジュレーションのようなエフェクトが加わり、4:06でエフェクトがコーラスに切り替わります。
4:25からがベースを床に置いて演奏する、あの有名なパフォーマンスです。
このソロパフォーマンスを1970年代にベーシストがやっていたというのは驚きですし、どれほど革新的なことだったのか分かりません。

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ジャズだけじゃない凄さ

彼は自身のリーダー作以外にも多くの名演を残しており、Joni Mitchellのライブアルバム「Shadows and Light」なんかは今でもよく聴いています。
私がフレットレスにコーラスをかけた音が好きなのも、元を辿れば彼の影響です。

ロック系のベーシストなんかだと、「ジャコパス?名前は知ってるけどジャズは別に興味ないし…」という人も多いのではないかと思います。
しかし、このソロ演奏からも分かるとおり、彼はその辺のロックベーシストより遥かにロックなベーシストです。
食わず嫌いせず、ぜひ一度聴いてみてほしいと思います。

今回紹介したライブ動画の映像作品はこちら。↓

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歌モノとしてはジョニ・ミッチェルのライブがオススメ。ギターのPat Methenyはじめ豪華メンバーの共演です。

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初めてならベスト盤(※こちらはCD)から聴いてみるのもいいと思います。

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