【レビュー】MXR / M76 Studio Compressor (M87 Bass Compressor)

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MXRの真面目系コンプです。
MXRの定番機種であるDyna Compとは全く傾向が異なり、細かい音作りが可能です。
中身が同じ別製品についても紹介します。

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音色の特徴

私はスタジオ機器にあまり詳しくないのですが、そんな私でも知っている定番のラックコンプレッサーとして、UREI(UNIVERSAL AUDIO)の1176というのがあります。
それを元ネタとした1176系コンプとして、2011年にMXRが発売したのが、M87 Bass Compressorです。

こちらの動画が非常に分かりやすいです。
しっかりコンプをかけることができつつも、味付けが少なめの効き具合ですね。
GAIN REDUCTIONのLEDインジケーターで、コンプの効き具合を視覚的に確認できるのもありがたいです。

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M76とM87

既に結構知られている話ですが、このM87 Bass Compressor、2016年に発売されたM76 Studio Compressorと中身が全く同じということのようです。
これについては実際に輸入代理店の確認も取ったので間違いありません。

なので、音が気に入ればどっちを買ってもいいんですが、私があえてM76の方を選んだのにはいくつか理由があります。
個人的に筐体の色は白より黒の方が好きなことと、M76の方が型番に1176っぽさがあって良いと感じたこと。
そして、M76の方がつまみが大きいので微調整しやすいというのが地味に大きなポイントでした。

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コントロールの特徴

コントロールは1176の特徴を踏襲しており、一般的なエフェクターのコンプとは一部勝手が違うので注意が必要です。
備わっているのは、INPUT、OUTPUT、ATTACK、RELEASEの4つのノブと、RATIOのセレクター。
そう。このコンプ、スレッショルドのノブが無いのです。

コンプレッサーというのは、「スレッショルドで設定した値よりも大きい信号が入力されたらその音を圧縮する」という仕組みなので、スレッショルドの設定は重要です。
その点について、このコンプはスレッショルドの値そのものを上下に動かすのではなく、INPUTつまみで入力ゲインを上げることで、固定されたスレッショルドに当てに行くという理屈になっています。

INPUTを上げると当然音量も上がるので、最終的な音量をOUTPUTで調整します。
なお、「出力の大きいアクティブベースを繋ぐと調整の幅が狭くて使えない」と言っている人を見たことがあるので、ベースとの相性については要確認かもしれません。

ATTACKはアタックタイムの調整。
スレッショルドの値を超えた音がレシオの値まで圧縮されるまでの時間です。
ノブを反時計回りに回すことでアタックタイムが速くなるエフェクターも多いですが、このコンプは逆で、ノブを時計回りに回すとアタックタイムが速くなります。

そしてRELEASEがリリースタイム。
スレッショルドを下回ってから圧縮をやめるまでの時間ですが、こちらもATTACKと同様、上げるとリリースタイムが速くなります。

RATIOのセレクターは、レシオ(圧縮比率)を決めるためのものです。
これによって、「スレッショルドの値を超えた部分の音を何分の1に圧縮するか」を決定します。
4、8、12、20の4種類から選ぶことができ、レシオの数字を高くするほどがっつり圧縮されることになります。

以上を踏まえて色々いじってみると、コンプの原理のイメージそのままに、自由度の高い音作りができることが分かると思います。
ブリブリした聴感上の太さ、あるいはハリッとした高音域の輪郭を付加するような、味付けのあるコンプを求める人にはあまり向かないと思いますが、ノイズは許容範囲ですし、理屈が分かれば非常に扱いやすいです。
ユーザーが多いのにも納得です。

なお、実は裏蓋を開けると内部にスイッチが存在します。
で、そのスイッチを切り替えるとGAIN REDUCTIONインジケーターをOFFにできます。
取扱説明書をよく見ると消費電流が「LED点灯時」と「LEDオフ時」の2種類記載されているのはそのためです。

インジケーターをOFFにすることで消費電流を抑えることができるほか、海外フォーラムを見ると「ノイズが減る」との書き込みもありました。
(※某所のレビューで「アクティブ楽器の入力に適合できるスイッチ」との記載がありましたが、本来そのような機能ではないはずです。ただ、私自身は音の変化は未検証でしたが、エフェクトのかかり具合には実際変化があるようです。)
このスイッチはM76・M87の両方に備わっていますので、使用環境にもよるとは思いますが、「もう少しノイズがなあ」という方は試してみてはいかがかと思います。

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