【レビュー】Effects Bakery / Melon Pan Chorus

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私は時期によって足元のエフェクターが増えたり減ったりを繰り返してきたのですが、ほぼ常にボードに入れているエフェクターのひとつがコーラスです。
ベースにコーラスを使うには、機種によってかなり向き不向きがあり、個人的な経験から安物のコーラスはハズレが多いため、これまで避けてきました。
しかし、Effects Bakeryのコーラスは安いのに非常に良い結果が得られました。

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個人的なコーラスへのこだわり

私はこれまで、それなりの数のコーラスを実際に使って試してきましたが、その中でも気に入っているのがOne ControlのDimension Blue Mongerです。
音揺れ感が少ないながら効果は明確で、水面に波紋が広がるかのような美しいモジュレーションは他では得難いサウンドでした。

【レビュー】One Control / Dimension Blue Monger
One Controlのミニサイズコーラスです。 最初に言ってしまいますが、これまで使った中でトップクラスに気に入っているコーラスがこれです。 他ではなかなか得られない、綺麗に揺れるモジュレーションが特徴です。

で、↑こちらの記事でも同社製Little Copper Chorusとの比較で触れましたが、ギター用のコーラスの一部はベースに全くと言っていいレベルで使えません。
ギターの高音域をうっすら揺らすことを想定したコーラスは、ベースにかけてもほとんど効果が感じられないのです。
私は「エフェクターなんかギター用でもベース用でも気に入ったものを使えばいい」派ですが、最初に書いた通り、特に安物のギター用コーラスはベースとの相性が悪いと感じるケースが多々ありました。

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メロンパンとDimension Blue Monger

というところでMelon Pan Chorusです。
Effects Bakeryは、LEP INTERNATIONALがオリジナルに展開するエフェクターブランドのひとつです。
LEP INTERNATIONALといえば、エフェクターの輸入代理店としてだけでなく、One ControlやAnimals Pedalといったエフェクターブランドでも知られています。

Effects Bakeryの製品が発売されたのは2018年からで、低価格なミニサイズのエフェクターをラインナップしており、いずれも評判が良いようです。
私はこのMelon Pan Chorusが初めての購入品です。
なお電池駆動は不可です。

さて、この流れとなればやっぱりやってみるのがDimension Blue Mongerとの比較ですね。
新品価格にして3倍以上の価格差があるわけですが、「実は回路が流用されてたりしないかな?」と思ったのは私だけではないはずです。

まあ、これに関しては結論から言うと全くの別物でした。
若干のリバーブ感すら感じられる重層的な音像のDimension Blue Mongerに対し、Melon Pan Chorusはあくまでも「コーラス」と聞いてイメージできる範疇の音です。
プラスアルファの味付け感があるわけではない、悪く言えば平坦なコーラスです。

しかし、ベースに使うコーラスとして、そのチューニングが絶妙でした。
「軽くかけたときに効果が感じられないほど高音域に寄りすぎているわけでは決してなく、だからといって音程感を失うほど低音域に効きすぎはせず、しかし強くかければえぐい音も余裕で出せる」というのはかなりバランスが練られていると感じます。

加えて、ONにした時の引っ込み感がないのもポイントが高いです。
聴感上、コーラスはオンにしたときに少し音量が落ちたように聞こえることがあります。
特にバンドアンサンブルの中で使うとなると、その効果の分かりにくさとあいまって扱い辛い印象を受けることも多いです。
これはDimension Blue Mongerの不満のひとつでもありました。

これに対し、Melon Pan ChorusはONにするとむしろ若干音量が上がり、音が前に出てくるように感じられます。
この点は好みが分かれる部分でもあるでしょうが、それもあって比較的効果が分かりやすいコーラスと言えるのではないかと思います。

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コントロールの特徴

コントロールはRATE、DEPTH、MIXの3つのノブ。
RATEがモジュレーションの揺れるスピード、DEPTHが揺れの深さです。
MIXで原音とエフェクト音の混ぜ具合を調整できるので、RATEはゆったりめ、DEPTHはエフェクトが分かりやすい程度に深めにしつつ、過剰なぐにゃぐにゃ感が出ない程度にMIXで調整できます。
セッティング的にはこれぐらいが気に入りました。

ミニサイズエフェクターにありがちな米粒サイズのノブではなく、やや大きめの視認性の高いノブを採用しているのも非常に良いと思います。
回路の元ネタがあるのかは不明ですが、全体として、BOSSのコーラスとエレハモSmall Clone系統のコーラスの中間ぐらいに位置する印象を受けました。
「安いのに良い」という触れ込みのエフェクターは珍しくありませんが、これほど調整範囲が実用的な枠に収められた安いエフェクターは決して多くないので、「そこまでこだわらないけどコーラスが一台欲しい」というぐらいであれば十分すぎるレベルでオススメです。

【後日追記】リニューアル版に買い替え

個人的に大嫌いなYouTuberベーシストがいるんですけど、LEP Internationalは何が嫌ってそいつによく案件投げるんですよね。このMelon Pan Chorusもそいつが動画で紹介してたのにムカついて1回手放してしまったんですが、リニューアル版が出たのは別物扱いでいいだろうということで新デザインのリニューアル版を改めて購入しました。

立体的なプリントが可愛いんですが、左からRATE、MIX、DEPTHだったコントロール配置がRATE、DEPTH、MIXに変わったのはまあいいとして、文字色と背景色が近すぎて分かりにくいのはちょっと難点ですね。

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