意外と選択肢が少ないものの、あると便利な機材がブレンダーです。
単体で使うものではなく、他のエフェクターと組み合わせて使います。
電池駆動は不可。
ブレンダーの用途
いわゆるブレンダーは、「ループ内に接続したエフェクターのウェット音と元々のドライ音を好みの割合で混ぜることができる」というものです。
その手のエフェクターとしてはXOTICのX-Blenderが定番人気ですが、細かい調整ができる反面、サイズが大きいのが難点です。
昔はそのような機能の手ごろな商品はBOSSのLS-2ぐらいしかありませんでしたので、ミニサイズの商品など当然市場に存在せず、このMosquito Blenderは発売当時、大きな注目を集めていたと記憶しています。
使い方としては、この動画が一番分かりやすいと思います。
この動画では、「効きが強烈だが細かい調節が全くできないエフェクター(DigiTechが誇る飛び道具の迷器、XP-300 Space Station!)」にドライ音を混ぜて扱いやすくするという使い方をしています。
ベーシスト的にはドライミックス機能がない歪みエフェクターに原音を混ぜるというような使い方が定番でしょうか。
コントロールの特徴
コントロールは、DRYとWETの割合を調整するノブが1つと、POLARITYというスイッチのみ。
このノブでドライ音100%からウェット音100%まで調整可能で、ウェット音100%の設定にすれば、1ループのスイッチャーとしても使えます。
ヴィンテージのエフェクター等、フットスイッチを踏むと不具合が発生する可能性があるエフェクターを使いたい場合に1ループのセレクターでON/OFFするという方法がありますが、そういう用途でも使えます。
POLARITYは、このブレンダーをONにしたときの位相の切り替えです。
繋ぐエフェクターによっては、これを切り替えることで音が引っ込むのを防ぐことができます。
このブレンダー、One Controlブランドの第一号製品だったと記憶しているのですが、当時発売されたものは「なぜかインプット・アウトプットのジャックが奥に、センド・リターンのジャックが手前にあるという謎の仕様になっており、エフェクターボードに入れるには不便だ」と言われているのを見たことがあります。
しかし、(こっそり仕様が変えられたのか、何かの間違いだったのか不明ですが)私が所有していたものはちゃんと奥側がセンド・リターンになっていました。
現行モデルについて
なお、現在はさらに進化して、ドライ音とウェット音の音量を個別に調整できるMosquito Blender Trail with BJF Bufferというのが流通しています(※Mosquiteというスペルミスもしれっと修正されている)。
音量のブーストはできないようですが、音量をカットしつつ原音を混ぜるような使い方が可能なので、「ONにすると過大に音量が上がってしまうようなエフェクターを適切な音量にする」という用途でも使えそうですね。
【追記】↓実際にそっちも買いました。

これが無いと困る、というようなエフェクターではありませんが、実際に1つ持っておくと思った以上に便利です。
「あと一歩惜しい」というような手持ちのエフェクターと組み合わせると、その隠れた実力を発揮させてくれるかもしれません。
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