6種類のビッグマフから音色を選べる便利なファズです。
ビッグマフ好きにはぜひ一度試していただきたいエフェクターです。
電池駆動は不可。
各時代のビッグマフを網羅
私は一時期ビッグマフ系の歪みばかり使っていたのですが、中でもロシア製ビッグマフ系統の音が好みでした。
多くのベーシストはアメリカ製よりもロシア製のビッグマフの音を好む傾向にありますし、エレハモが発売している現行のベース用ビッグマフも、全てロシア製マフが元になっています。
実際、ロシア製のほうがローミッドがギュッと詰まった感じがして押し出しが強いので、ベース向きだと思います。
ただ、せっかくならアメリカ製含めてどんな音の傾向なのか、じっくり色々試してみたいですよね。
そんなあなたにこれです。
JHS PEDALSは、チューブスクリーマー系の9種類のオーバードライブを1台に詰め込んだTHE BONSAIが話題になりましたが、6種類のビッグマフを詰め込んだこんなエフェクターも作っています。
ベースで演奏しているわかりやすい動画があったので、まずこちらをご覧ください。
比較演奏は2:15あたりからです。
ちなみに冒頭で弾いているフレーズはMUSEのHysteriaのイントロですね。
MUSEのベーシスト、Chris Wolstenholmeはロシア製ビッグマフの愛用者として知られています。

コントロールの特徴
コントロールは、ビッグマフ定番のVOLUME(音量)、SUSTAIN(歪みの深さ)、TONE(下げると高音域をカット、上げると低音域をカット)の3つのつまみと、6モードのセレクターです。
モード切替は、先ほどの動画での順番に従って右から書くと以下の通り。
・JHS(JHSオリジナル)
・73 Rams Head(第2期アメリカ製、いわゆるラムズヘッド)
・The Triangle(最初期アメリカ製、いわゆるトライアングルマフ)
・The Pi(第3期アメリカ製)
・The Russian(後期ロシア製)
・The Civil War(初期ロシア製、いわゆるシビルウォー)
このエフェクター、モードの切替によって若干ゲインに差があって、単純にカチカチとモードを切り替えながら比較すると音量がけっこう変わるんですが、それを踏まえてもやはりThe Russianが一番ベース向きに感じました。
若干現代的な音質にチューンされている感じはありますが、なかなかの再現度だと思います。
また、低音のボフボフした暴れ具合ではThe Civil Warが良かったですし、SUSTAINとTONEを上げてギターのようにバリバリ歪ませるなら、アメリカ製マフを再現したモードも面白いです。
あなどれないオリジナルモード
しかし、このエフェクターで一番気に入ったのは、意外にもJHSオリジナルのモードでした。
ビッグマフの特徴をとらえつつもモダンな音質で、オープンな明るいファズなのに低音も強い、というなかなかおいしい音です。
ヴィンテージのビッグマフを愛する人には邪道と感じられる音かもしれませんが、個人的にはこのJHS流のビッグマフサウンド目当てに買うのもありだと思います。
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