【地方民の島村PLEK体験記④ 最終回】作業完了

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島村楽器に7弦フレットレスベースのPLEKを依頼してからしばらく経ちましたが、ついに指板修正(すり合わせ)が完了したとの連絡がありましたので、楽器を回収してきました。
今回の依頼・施工内容はややイレギュラーなもので、フレットのある楽器とは色々違う点があるので参考になるか分かりませんが、せっかく途中まで経過を書いてきたので最後まで書こうと思います。

【※追記】
本記事の内容は2019年時点のものです。
当時機械が設置されていた「名古屋ギターショールーム」は2020年9月に閉店し、島村楽器のPLEK受付は一旦中止されてしまいました。
その後、PLEKは2021年12月にリニューアルした名古屋パルコ店に移設されましたが、名古屋パルコ店に直接持ち込まなければいけなくなってしまい、全国の店舗での受付はできなくなったようなので注意してください。
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前回まで

これまでに書いてきたとおり、現時点における島村楽器のPLEKでは、プログラムの都合上「フレットレスの楽器のすり合わせをPLEKの機械ですべて完結させることができない」ということでした。
事前に聞いていたところでは、通常であれば納期は長くても1ヶ月以内に収まるとのことでしたが、私の楽器の場合は「PLEKでスキャン→手作業で指板を削る→再度PLEKにかけて仕上がりをチェック」という工程になるとのことで、本来よりも納期が長くかかっていました。

【地方民の島村PLEK体験記③】スキャン完了、指板修正へ
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PLEKと人力作業の合わせ技だった

で、少し前に私は「最終的な納期ってどれぐらいになるんだろう?聞くの忘れてたし確認してみるか」と思い、PLEKの作業が行われている名古屋ギターショールームに電話をかけてみたのですが、そこでまたしても予想していなかった事態が発覚。
なんと、指板を削りすぎることを防ぐため、「PLEKでスキャンしてから人の手で指板を少しだけ削り、またPLEKにかけて削り具合をチェックしてから少しだけ削り…を何度も繰り返して作業している」ということだったのです。
これに関してはありがたいやらなんやら、まあ機械で削るのと同等に仕上げるためにはそういう手法になるのでしょうし、以前には他のPLEK導入工房でもこの手法で作業していたのかもしれませんが、今回の流れだと「手間考えたら作業工賃安すぎじゃない?」という気持ちになってしまいました。

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受け取り後の感想

その後、「作業が完了して最寄りの島村楽器にベースが返ってきた」という連絡を受けてから数日経って、昨日やっとベースを受け取りに行くことができました。
やはり、最寄り店の店員さんから詳しい解説をいただくことはできなかったのですが、スキャン結果のプリントアウトと、簡単な説明を記した紙はもらうことができました。
料金は見積りの通り、合計17,000円+消費税。

実際に音を出してみた感想としては、「いやすげえなコレ」という感じです。
気になっていた音詰まりや、特定のポジションで音が引っ込む症状は完全に解消し、弦振動に必要なリリーフが適切なものになったためか、低音域の音程感も明瞭になりました。

私は過去に、「部品交換によらないセットアップで音質を改善する」系の楽器店に何店かリペアに出したことがあるのですが、それらの店舗は例外なく、極めて緻密なフレット擦り合わせが特徴でした。
その手のリペアサービスは3万~5万円程度するのが当たり前で、当時は納得して依頼してきましたが、それと比較してもこの金額でこのクオリティのセッティングができるなら費用対効果は抜群に高いと言って間違いないと思います。
ということで、当初の予定より納期はかかってしまいましたが、非常に良い結果が得られました。

まあ正直、PLEKを置いているお店が近くにあるなら直接そこに行くべきです。
納期の面でも、直接色々説明が聞けるという面でも、やはり対面の方が良いと思います。
ただ、「近くにPLEK設置工房が無いけどPLEKをやってみたい、けど梱包と発送の手間が面倒だ」という方には島村PLEKは間違いなくおすすめできるものですので、ぜひ検討してみてはいかがと思います。

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