私が以前から所有しているパワーサプライです。
これ、最近よく見るパワーサプライとはちょっと方向性が違います。
しばらく使っていなかったのですが、久々にエフェクターを繋いでみて「良いなあ」と感じたのでレビューを残しておきます。
トランス式のアダプター
少し前に、「トランス式のアダプターとスイッチング式のアダプターの音の違い」を簡単に検証したときのことを記事にしました。
そこで登場したのがこちらのパワーサプライです。
以前の記事でも書いた通り、最近見ないデカさでずっしり重いトランス式のアダプターが付属しています。
Early Birdは、輸入代理店業も行うMontreux(モントルー)社のオリジナルブランドでした。
こちらのパワーサプライは2015年に発売され、同じデザインのジャンクションボックス等も販売されていました。
音に与える影響
このパワーサプライの音質面での特徴は前の記事で書いてしまった通りなんですが、私が使用したことのあるパワーサプライの中で一番「元気のある音」だと感じました。
9.8Vというやや高めの駆動電圧だけでなく、アダプターの特性も含め、パワフルな出音に寄与しているのではないかと思います。
アダプターの大きさは難点ですが、パワーディストリビューター部分はミニサイズで、エフェクターボードに入れやすいのも魅力です。
エフェクターに供給できる電流は最大で700mAとなっており、最近流行りの独立出力でもないので、デジタルエフェクターの駆動には向きませんが、アナログエフェクターばかりのボードには非常に良いのではないでしょうか。
【参考↓】
同等製品について
さて、このパワーサプライは既に生産されていないので、このブログで独立した記事として紹介するのをためらっていたのですが、今でも一応同じものが入手可能なようです。
このパワーサプライは、Sonicでおなじみのラムトリックカンパニーでアクティブプリアンプの設計などをされていた新谷勇介氏が設計・製作に協力されていました。
新谷氏は独立して自身のブランドBirdcageを立ち上げ、時折パワーサプライ製作の様子もブログで紹介されていました。
(製作者が自信を持って中身を公開している製品ってなんとなく信頼性高くないですか?)
廃番になったあとも、注文に応じて同様のパワーサプライを製作されているようです(※本記事作成時点現在)。
もともとver.2として18V出力がついたものも製造される予定だったとのことで、現在同じものを作成されているのかは不明ですが、興味のある方は一度問い合わせてみてはいかがかと思います。
個人的にはこちらのオンボードプリアンプが一時期すごく気になっていました。
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