【レビュー】3Leaf Audio / Proton envelope filter(初期型)

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世の中には「名機」と呼ばれるようなエフェクターがあって、価格が高騰していたり、回路を再現した機種が出回っていたりします。
その中でもMusitronicsのMU-TRON Ⅲを再現したエフェクターがProtonです。
電源はDC9V~18Vアダプター、電池駆動不可。

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ミュートロンについて

MU-TRON Ⅲは1970年代に製造されていたエフェクターで、Bootsy Collinsや、ベーシスト以外だとStevie Wonderも使用していたことで知られるエンヴェロープフィルターです。
単純に「ミュートロン」というと、このⅢを指すことが多いです。

私は実機を触ったことはないんですが、このProtonを購入した楽器店の店員さんによると、Protonは「かなり近い音色を再現できている」とのことでした。
9V駆動も可能ですが、18Vのアダプターを使った方がエフェクトの効きが強く、その方がより本物のMU-TRON Ⅲに近いようです。
私が所有していたのと同じモデルをベースで弾いている動画があったのでこちらを。

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コントロールの特徴

コントロールはMU-TRON Ⅲと同じ構成で、GAIN、PEAKの2つのノブと、RANGE、BAND、SWEEPの3つのミニスイッチです。
GAINはMU-TRON ⅢのDEPTHに相当し、上げていくと入力信号に対するフィルター(ワウ)のかかりが強くなります。
PEAKはフィルターのピーク周波数で、上げるとフィルターのビャウビャウいう派手な部分が強調されます。

RANGEはエフェクトがかかる音域で、LOW(低域)とHIGH(高域)の2種類。
ベースならLOWがおすすめです。

BANDはMU-TRON ⅢのMODEに相当し、フィルターのかかり方をローパス、バンドパス、ハイパスの3種類から選ぶことができます。
これまたベースに一番向いているのは低音がしっかり出せるローパスですね。
SWEEPは強調する周波数帯の移動の向きで、MU-TRON ⅢのDRIVEに相当し、UPとDOWNの2種類から選べます。

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サウンドの特徴

このエフェクターですが、原音の太さを損なわないにもかかわらず、かなり深く、低音までえぐるようなオートワウ効果をだすことができます。
実のところ、現代の感覚ではそこまでエグい音でもないですが、ワウワウいう加減が丁度良くて、いつまでも弾いていたくなる気持ちいい音です。
最近のエフェクターであれば、もっとフィルターが鋭く閉じるものや、音質がシャープで派手なものもあると思いますが、この適度に柔らかい音は他には替え難いです。

現行モデルと関連機種

ただこのProton、私が持っていた初代モデルは既に流通しておらず、モデルチェンジの末に本記事作成時点での現行機種は四代目で、コントロールが変わっています。
二代目のProton PR-2でBANDスイッチが廃止され、DECAYノブでフィルターの閉じるスピードを調整できるように。
そして三代目のProton V3でRANGEスイッチも廃止され、TONEノブが追加されたのち、現行バージョンのProtonは再度RANGEスイッチが復活しています(※アダプターは9Vのみ)。

使い勝手を高めるためのモデルチェンジであることは間違いないので、現行品は現行品で良いものだと思います。

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なお、復活したMU-TRONブランドからMICRO-TRON Ⅲというものが発売されています。
こちらはMU-TRON Ⅲのコントロールをほぼ踏襲しており(※UP-DOWNはフットスイッチで切り替え)、最終的な音量を調整するLEVELのノブが追加された形になっているようですので、元になったMU-TRONⅢの操作感を求める方にはこちらの方がおすすめかもしれません。


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