【レビュー】BOSS / RV-6 Reverb

スポンサーリンク
当サイトは広告収益によって運営しており、ページ内のリンクにアフィリエイト広告を含みます。

BOSSコンパクトシリーズ、現時点における最新のリバーブです。
リバーブというと最近は高品質なぶん値段が高いものが多く、「空間系エフェクターは安いものは使わない」という方もいるのではないかと思います。
しかしRV-6からは、ここ数年のBOSS製品のレベルの高さが感じられます。

スポンサーリンク

昔のBOSSリバーブとは違う!

このリバーブ、けっこう評判が良くて、購入時には旧製品であるRV-3やRV-5の中古品と比較試奏させてもらったんですが、確かに進化していると感じました。

旧型のBOSSリバーブは、よく「デジタル臭い」と言われていました。
よく聞くこの表現、ぶっちゃけどういうことなのか明確な定義はないと思うんですが、実際のところ安価なリバーブは「高級機と比較すると残響音がのっぺりしており、いかにも機械で作ったような響きである」というものが多いです。
また、「原音の部分の音質がON/OFF時で大きく変化してしまい、音が引っ込む・レンジが狭くなるといったネガティブな音質変化が発生する」という点(これを「音痩せ」と呼ぶ人も多いのでしょう)も、安いリバーブや少し古い機種の特徴のひとつかと思います。

しかし、旧世代のリバーブと比べると、RV-6はこれらの悪い印象がかなり改善されています。
ベースで使用している動画があったので、こちらが参考になるかと思います。

スポンサーリンク

コントロールの特徴

コントロールは、E.LEVEL、TONE、TIME、そして8種類のモードを切り替えるセレクターです。
E.LEVELは原音にどれだけリバーブの残響を加えるかの調整です。

TONEはリバーブ音に効くトーンで、下げると残響音が暗く、上げると明るくなります。
上げたほうが効果は分かりやすいですが、モードによっては人工的な音になってしまうので、場合によって絞り気味にする必要があります。
TIMEは残響の長さの調整です。

搭載されているリバーブは、+DELAY、SHIMMER、DYNAMIC、ROOM、HALL、PLATE、SPRING、MODULATEです。
ルーム、ホール、プレート、スプリングあたりは定番ですね。

+DELAYは個人的に一番のお気に入りで、リバーブとディレイを組み合わせた音が出せます。
このときはTIMEがディレイ音のディレイタイムに作用し、上げるとディレイ音の間隔が長くなります。
軽めに掛けてもしっかり効果が感じられるので、非常に扱いやすかったです。

SHIMMERはシマーリバーブ、残響にオクターブ上の音が加わることでシンセのような音がフワッと重なってくるやつですね。
シマーって結構メーカーごとに音が違って面白いんですが、RV-6のSHIMMERはベースにかけるとスチールパンみたいな音がします。

DYNAMICは「強く弾くとリバーブのかかりが弱くなる」というもので、ギターソロなんかでは有用ですが、ベースだとあまり使いどころがないかもしれません。
MODULATEは残響に軽いコーラスがかかった感じの音。
こちらもベースだと効果が薄いですが、高音域で和音を弾いたりすると気持ちいいです。

スポンサーリンク

音色の特徴

空間系エフェクターで残響音が安っぽいものをベースに使うと、低音域にかけたときに音が濁ってしまうことが多いんですが、RV-6のすっきりした残響音はベースに使うのにちょうどいいと感じます。
また、実は現行のBOSSの空間系コンパクトエフェクターは、エフェクトON時の原音部分がAD/DA変換されないいわゆる「アナログドライスルー」であることがオフィシャルのQ&Aに載っています
技術の進歩によるものか、残響にも立体感がありますので、「高級機種を買うほどのこだわりがないならこれで十分すぎるほどでは?」と思いました。

なお、RV-6はステレオイン・ステレオアウトなので入出力のジャックが2つずつあります。
このうちINPUT Bだけにシールドを挿すと、原音が鳴らないキルドライの音が出力されます(これをやるとエフェクトOFF時にはOUTPUTから何の音も出ないので注意)。
これを利用して、前段にA/B BOXを繋いで足元の操作でキルドライに切り替える、という技もあるようで、研究すれば色々遊べそうです。

さすがBOSS、といった感じの、「扱いやすい」と「遊べる」が両立されたリバーブだと思います。
長いことエフェクターに接してる身としては、「この音がこの値段で手に入る時代かあ…」という気持ちになりますね。

各通販サイトの価格はこちらからチェック↓

【関連記事:BOSSエフェクターのマジックテープ固定について】

【ボード固定】BOSSエフェクターの裏蓋にマジックテープを貼る方法
久々にBOSSのコンパクトエフェクターをエフェクターボードに組み込むことにしました。 で、なんとなく調べてみたところ、「BOSSコンにマジックテープを貼る方法」として個人的に最適解だと思っているやり方がネット上にあまり出てこなかったので、こ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました