【レビュー】DEVI EVER FX / SHOEGAZER

スポンサーリンク
当サイトは広告収益によって運営しており、ページ内のリンクにアフィリエイト広告を含みます。

2台のファズを1台に組み合わせたエフェクターです。
ファズビルダーとして知られるDevi Everが手がけたファズの名機です。
電池駆動は不可。

スポンサーリンク

Devi Everさんについて

最初に、ビルダーのDevi Ever氏について触れておきます。
身体的な性別は元々男性だったそうなのですが、私がこの人を知った時点では既に女性の格好をしていました。
で、この方、なかなかエキセントリックな人物として知られています。

「Effector 13」というブランド名を経て立ち上げたDevi Ever FXを「エフェクターに興味がなくなった」とDwarfcraft Devicesに売却したかと思えば、改名してテレビゲーム業界に飛び込んだり、クラウドファンディングで本格的な性別適合手術のための資金を募ったり、「Fuzz Goddess」という名義で突然エフェクター業界に返り咲いたり。
そんな紆余曲折を経て、2017年からは改めてDevi Ever FXとして復活を遂げています。
私が所有していたのは、ブランドが本人の手を離れる前に製作されていたものです。

スポンサーリンク

音色とコントロールの特徴

説明の前に、動画を見ていただければと思います。
ベースではなくギターでの演奏になりますが、この人がDevi Everさん本人です。

以前YouTubeにアップされていたDevi Ever氏自身による動画は残念ながら消えてしまいました。
こちらは別の動画です。

どうでしょう。
ファズが好きなら確実に「何これ超欲しい」と思わせられる強烈なサウンドではないでしょうか。

このファズは、内部で「Torn's Peaker(TP)」と「Soda Meiser(SM)」という2台のファズが直結されており、それぞれをフットスイッチでON/OFFできます。
コントロールは、TPとSMそれぞれのVOL(音量)とTXT(ゲイン)の、合計4つのノブです。

TPのほうは、バリバリとやかましい、エッジが効いた質感のファズです。
割と現代的なジャキッとした歪みで、ギターだと荒々しくコードをかき鳴らすときに使いたくなるような音です。
ベースに使っても輪郭がはっきりした音になります。

対するSMは、古き良きファズという雰囲気の、ブチブチした野太い質感のファズです。
ビッグマフのトーンつまみを取っ払って全帯域で歪ませたような、まるで壁が迫ってくるような音を出すことができます。
Soda Meiserに関しては、ベースで弾いている本人演奏の動画があります。
こちらも動画を差し替えました。
5:43から、Soda Meiserのベースでの音を聴くことができます。

で、この2つのファズ両方をONにすると、もう頭が幸せとしか言いようのない音が出ます。
この手のブログで音の説明を放棄するのは本当にダメだと思うんですが、本当に、ひたすら時間を忘れて弾いてしまう音です。

シンセのような音になってしまう寸前、ギリギリのところで弦楽器としての音像を崩さず、音の立体感を保っているうえ、それぞれのファズの微妙なセッティングで「バリバリ」と「ブチブチ」の間を自由に行き来できます。
ベースの役割を放棄して「今からファズ踏むからお前らは静かにしてろ!」とバンドメンバーに言いたくなるようなファズです。

スポンサーリンク

希少性に関して

私はこのSHOEGAZERのレアなレインボーデザインのものを所有しており、同じものをSUGIZOが使用していたということで一時期価格が高騰していました。
ですが、誰が使ってるからというのは抜きに、ファズが好きなら本当に一度は触ってみてほしいエフェクターです。
当時のDEVI EVER製品は個体差が大きかったらしく、現在流通しているものが同じ音かどうかも正直分かりませんが、「弾いて楽しいファズ」という点は変わっていないと思います。

ちなみに2018年ごろには、見た目からしてとんでもないMEGA GAZERという上位機種(値段もとんでもない)が販売されていましたが、現物を見ることもないまま流通しなくなってしまいました。
そして現在は、大きくデザインを変えて新たなSHOE GAZERが販売されています。
DEVI EVERがいつまで存続するのかはまた怪しい気がするので、気になる方は早めに入手しておくことをおすすめします。

各通販サイトの価格はこちらからチェック(現行品はデザインが異なります)↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました