指板を延長したのは実用性よりもまあ「一度やってみたかった」ぐらいのものではあるのですが、せっかくならストレスなく弾けるようにもしたいと思ってしまいました。
となると、ベースのボディを削ってカッタウェイを深くするしかありません。
結論から言うと無事に完了はしましたが、予想していたより大変な作業になりました。
27フレット相当のフレットレスベース
改造中のSR306については指板を3フレット分延長したうえ、フレットレス化しています。



ただ、単に指板を長くしただけだと、27フレットの位置まで指がほとんど届きません。
ウッドベースで高音域を弾くときのように、親指を指板上に持って行くような奏法が必要になり、実用性がかなり低いのです。
あまり使わない音域とはいえ、なんとなく損した気分になります。
まずはコンター加工
「弾くときに手が当たって邪魔だと感じる箇所だけ削ればなんとかなるのでは?」ということで、まずはコンター加工をしてみることにしました。
最初は鬼目ヤスリでゴリゴリ削っていたのですが、ボディ材のニヤトーは比較的柔らかいとはいえ手作業で削っていくにはなかなか骨の折れるものがあり、途中からは糸ノコやドリルを駆使しました。
しかし、今度はホーンが手の甲に当たって邪魔に感じます。
何事も一気にやりすぎるのはよくないですが、これに関しては完全に余計な手間になってしまいました。
結局カッタウェイ拡張
ということでここからまた、目指す外周を狙ってドリルで穴を開けまくります。
(※これはコンター加工後、一度妥協して塗装までしてしまった後の状態)
写真の通り、少し内側に食い込ませるぐらいのつもりだったのですが…
結局、最終的には最初のコンター加工部分を丸ごと取り去るようなことになってしまいました。
これでもまだ「もっとガバッといっといてもよかったかな」感はありますが、ホーン部分は膝に乗せる関係上、最低限の強度を残しておきたいところです。
今回はこれで良しとしましょう。
なお、塗装については、手持ちの車用タッチペン(艶消しブラック)を使いました。
要はマニキュアみたいなものなので、塗ったそばから固まっていきます。
その特性を活かし、「雑な作業による傷を隠す」と「ある程度しっかりした塗膜を作る」を両立させようと考えたのです。
何度も塗り重ねてはサンディングして、を繰り返した結果、この目論見はある程度うまくいき、遠目にはさほど違和感がない程度の仕上がりにはなりました。
まだまだ改造が残っているので、このまま次回の作業に移ります。
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