【6弦ベース改造⑧】ポジションマークを消してのっぺらぼうフレットレス化

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相変わらず6弦ベースの改造を進めています。
フレットレスへの改造は個人的に何度かやっていますが、今回は今までと違う方向性でやってみることにしました。
あとで追加の改造を加えることを前提に、なるべくフレットラインが目立たないようにします。

※改造の記録はタグ「SR306改造記」でまとめています。
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Luminlayにしたいけど…

もはやすっかり世界的に知られるようになった蓄光インレイ素材のLuminlayですが、私は登場初期の約10年前からDIY改造に取り入れていました(ドヤァ)。
当時を知る人であれば、オマケとして製品サンプル等がついてきた時期もあったとご存じなのではないかと思います。
で、個人的にそのLuminlayのフレットラインには全幅の信頼を置いています。なんせ視認性が最高。

【ベース改造】フレットレスのLuminlayフル装備 & サイドドット位置変更
高性能な蓄光素材で作られた、「Luminlay(ルミンレイ)」という指板インレイ・ポジションマークの材料がありますが、私はこれまで、このLuminlayのベース指板への取り付けを何度か自分で行っています。 基本的にはプロに頼んだほうが間違い...

ただ、このフレットライン材料は歩留まりが非常に悪いらしく、けっこう値段が高いです。
今回の改造は「なるべく安い費用で最大限の効果を」が大きなテーマなので、これがネックになりました。
あとシンプルに加工難易度が高すぎる。

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フレットを抜く

そこで、ちょっとした目論見を後でやってみることを計画したうえ、ひとまずは極力フレットラインが目立たないよう、指板延長でも登場した0.5mm厚のローズウッド突板をフル活用することにしました。

【6弦ベース改造⑦】3フレット分の指板延長(27フレット相当)
前々から一度やってみたかった指板の延長に手を出すことにしました。 しかし、指板材に使えるような硬い木材を適切なRに加工するには、私には技術も工具も足りません。だからといって金もない。 そこで今回、机上の空論というしかない雑なプランに基づき、...

肝心のフレット&ポジションマーク撤去時の写真を撮り忘れてしまいましたが、フレットを抜くの使ったのは、前にも紹介したトップカッターです。
これは本当に買ってよかった工具です。このあとフレットを抜く以外でも活躍します。

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余談ですが、抜いた24本のフレットの総重量は50gでした。

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突板と丸棒で穴埋め

指板表面のポジションマークは5.5mm径のドリルで、指板サイドのポジションマークは2mm径のドリルで取り去りました。
以下、自分は作業性の良さだけでゼリー状接着剤を使いましたが、はみ出した接着剤の処理は面倒なので注意が必要です。

まず、フレットを抜いた溝を埋めるために、ローズウッドの突板を切り出します。
突板は薄いのでハサミで十分切れる、というか、自分レベルの不器用さだと下手にナイフ類を使うよりもハサミの方が狙ったRになりました。
これを当て木とプラスチックハンマーで、なるべく溝の奥までコンコン打ち込んでいきます。ローズウッドのフレットラインです。

ポジションマークについては、5mmのレザーポンチで突板を打ち抜き、穴に埋めていきます。
3~4枚ほどで丁度良い高さになります。多少はみ出るのは後で処理するので構いません。
(※元のポジションマークも5mm、ポンチも5mmですが、なぜ5.5mmのドリルで穴を開けたのかというと、5mmのドリルで開けた穴にはコレがうまく収まらなかったのです。)

指板サイドには、前に入手した2mm径のウォルナット丸棒で濃いめの色のやつがあったので、それをカットして埋めていきます。
これもなるべく奥の方まで打ち込んでいきます。
(また写真を撮り忘れたため、この写真の時点ではみ出したフレットライン埋め材は既に除去済みです。)

「作業荒いなあ!」と思ったそこのあなた、それはその通りなのですが、大丈夫なのでちょっと待ってください。

表面処理

ここから表面を均していきます。

先ほどの作業が終わった時点で、穴を埋めた木材は多少出っ張っています。
ヤスリをかける前の段階で、これを可能な限り平面にしていきます。
トップカッターは本来こういうバリを取る用途の工具なので、はみ出したフレットライン材やサイドポジション材は、これだけでかなり綺麗に取り去ることができます。
そこからさらに、スクレイパーを使い、指でツーッと触って「凸凹はあるけど引っかかりはない」ぐらいのレベルまで持っていきます。

これを、紙やすりと毎度おなじみのOIL GELで研いでいきます。

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自力では指板修正(すり合わせ)はハードルが高いので、ここではあくまでも表面を綺麗にするだけであり、薄皮一枚ぶんを削り取る力加減で作業を進めていきます。
OIL GELが木の粉を巻き込みながら隙間を埋めてくれるので、このようにかなりマシな見た目になりました。

今回はいったんここまでです。
何も目印がないのっぺらぼうのフレットレス指板で演奏している人はかっこいいと思うので憧れますが、自分にはそんなもん弾けやしないので、次回以降の改造では演奏性と低予算の両立を目指していきます。

なお、フレットを抜くと相対的にナットが高くなり、ナット弦高がフレットの背の高さぶん上がるため、左手で弦を抑えるのに苦労しますし、低音域のピッチにも悪影響があります。
そのため、ナット溝を削るのは必須なのですが、これに関してはリペアショップに頼んでもそれほど高くないので、またの機会に近所のリペア屋さんでやってもらう予定です。

【追記】ナット弦高調整

というわけで、DIYではできないことをいつもお願いしている近所のO2Factoryさんへ。
ナット溝を削ってもらい、劇的に弾きやすくなりました。

こちらの方が分かりやすいですかね。
隙間がほとんどなくなっているのが分かります。

今回はフレットを抜いた分の差があるので当然削りしろも大きかったですが、そうでなくとも安い楽器はナット弦高が高すぎることが多いので、弾きにくいと感じる楽器も買い替える前に一度調整に出してみることをおすすめします。

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