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【6弦ベース改造⑭】GOTOH GB350に交換・ペグ位置修正

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ヘッド落ちしやすいベース、特に多弦ベースにおいて、「ペグを軽量なものに交換する」というのは定番の改造です。
ただ、第一候補であるGOTOHのGB350をIbanez SR306に取り付けるにあたっては、いくつか検討課題がありました。
最終的には、ペグ交換に加えて取付位置の修正を行うことになりました。

※改造の記録はタグ「SR306改造記」でまとめています。
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事前の検討事項

SRのコンパクトなヘッドに所狭しとペグが並ぶ様子は個人的には見慣れていますが、よく考えたら今時こんな無理のあるペグ配置の6弦ベースも少ないですよね。
個人的にはブリッジからペグまで弦はなるべく真っ直ぐに走ってほしいのですが、元々ナット部分で6弦と2弦・1弦が内側にカクッと折れ曲がっていました。

※高音弦に関しては、ギター用ペグに交換する改造によって弦が折れ曲がる問題を解消済みです。

【6弦ベース改造⑥】1弦と2弦をロック式のギター用ペグに交換
ヘッド落ち改善のための改造といえば軽量ペグへの交換です。 特に多弦ベースにおいては、簡単な改造で大きな効果が得られるといえます。 しかし、ヘッドを軽くしたいなら、弦さえ通せればギター用ペグの方がもっと軽くできるわけです。 今回は、樹脂製ペグ...

さて、この元々ついているタイプのベース用ペグから交換できる軽量ペグといえば、GOTOHのRES-O-LITE(レゾライト) GB350HipshotのUltralite(ウルトラライト) HB6Yが2大定番です。
これについては、私はもともとGOTOH GB350の方が好みです。
この写真↓の通り、Hipshot Ultraliteだと「取付角度を修正しないと3弦・4弦ペグが干渉してしまう」という問題もあります。

ただし、GOTOHのペグはペグポストの径が11mmとかなり太いため、ポン付けだと「6弦がナット部分でさらに内向きに曲がってしまう」という別の問題を誘発します。
これをどうするか考えなければなりません。

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6弦ペグを天地逆に設置してみるテスト

というわけで、GB350の4個セットが安く入手できたので改造スタートです。

なお、GOTOHペグをはめるには元の穴が微妙にきつく、そのままではナットがうまく入りませんでした。
ちょうどいい14mmまでのサイズに穴を拡張できるテーパーリーマーを持っていたので、表側から穴の中ほどまで軽くさらっています。
木材の継ぎ目が見えるこの写真だと、何をしたかが伝わるでしょうか。

で、前述の通り1弦2弦にはギター用のペグを使うので、あとはこの4個のGB350を3弦~6弦に使えばいいのですが、おや?
2:2配置ですね。

そう、これ(6弦ペグのみ天地逆向き設置)が前からやってみたかったのです。

通常、このようにペグの高音弦側と低音弦側を逆にして使うと、ペグを回した時に弦を巻き上げる回転方向が逆回りになってしまうという問題を招くのですが、これは弦も反対巻きにすることで相殺できます。
ATLANSIAやTUNE、IbanezのAFRといった細長いヘッドを有するベースで、配置上の工夫として採用されている手法です。

ただ、このままだとちょっとペグボタンの位置がおかしいです。6弦ペグボタンだけ離れすぎています。
また、ナット部分で弦がカクッと折れ曲がる問題が残っているうえ、弦が外側に向かって大きく曲がることはナットの破損を招きかねない点で余計に問題となります。
これを踏まえ、元の穴は14mmのウォルナット丸棒で埋めてしまい、新たに14mm径の穴を開け直すことにしました。

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穴の位置がずれた

と、ここで「開けた穴を拡張する過程で穴の位置がずれる」というトラブル発生。
このネックはメイプルとウォルナットの5ピースなわけですが、貼り合わせた木材の硬さが異なる(メイプルの方が硬質)ために、手持ちドリルで穴を開けるとドリルの径が大きくなるほどに柔らかい方に持っていかれるのです。
やむなく20mmのリーマーで穴をさらに拡張したうえ、近所のホームセンターで買ったホワイトアッシュの丸棒で一旦埋め直しました。

そして再度穴開け。
単一素材なら基本的に硬さは均一なので、今度こそ狙った位置に穴を開けることができました。
同時進行で、Ibanezロゴを入れた上から艶消しのクリアラッカーを吹き、ヘッドの作業は完了です。

ではペグを付けて弦を張ってみましょう。

見た目の雑さは置いといて、機能面に関しては完全にイメージ通りのものが出来上がりました。
6弦と5弦のペグ間のクリアランスもばっちりです。
6弦がナットで外側に曲がるのも一定程度緩和されたので、おそらく問題ないのではないかと思います。

ヘッドの軽量化

さて、元のペグの重量は1個あたり58.0gでした。
GB350は40.0gです。

【※GB350の重量について】
以前ネット上で35gというのを見かけましたが、これは単に型番からくる勘違いだろうと思います。
また、後藤ガット公式の商品ページに「1個あたり31.3g」という記載がありましたが、これはナットとワッシャーを除いた本体のみの重量(これは正直さすがにどうかと思う)なので注意してください。

そして、ギター用ペグは樹脂ペグボタンのものを選定したこともあり、1個あたり29.5gでした。
単純計算で348gから219gに、約130gの軽量化を達成したことになります。
「そんなもんか」という気もしますが、「ヘッドの」重量が100g違うと体感的にかなり変わるんですよね。
機会があれば「水を入れたペットボトルをヘッドにぶら下げる」みたいな実験でもやってみていただけるとよく分かると思います。

まだヘッド落ちがある

ただし、私の楽器はこれまでの改造で
・アクティブ回路(および9V電池)の撤去
・1ピックアップ化、さらにピックアップを極めて軽量なLACEのAlumitoneに交換
によりボディが大幅に軽くなっているため、これでもまだややヘッド落ちが気になります。

まあ、これさえ解決できれば完成と言っていいでしょう。
改造の全工程完了まであと少しです。

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