前回のパッシブ化・1PU化で電装関係の改造は終了のつもりだったのですが、LACEのAlumitone Bass Barピックアップが安く入手できたので交換することにしました。
軽いピックアップに交換した結果として、さらなる軽量化に成功しました。
ただ、軽くなったら万事OKかというとそうでもなく…というのが今回の話です。
LASE Alumitone Bass Bar
私は以前所有していた7弦BTBのピックアップを、LACEのAlumitone Bass Bar 4.5に交換していました。

このピックアップはパッシブでありながら出力が高く、かつ独自構造により非常に軽量なことも特徴です。
また、Bass Bar 4.5の見た目上のサイズは114mm×38mmあり、一般的なソープバーピックアップより一回り大きく見えるのですが、土台というか足元というか、ザグリに収まる部分は109mm×32mmとなっており、一般的な6弦ベース用ソープバーピックアップのザグリに問題なく収まります。
(※上記は実測値、前の記事で計った時と微妙に誤差あり)
このため、木部に余計な手を加える必要は全くありませんでした。
取り外した元々のピックアップの重量を測ってみると、260gでした。
一方このLACE製ピックアップは、新品の長い配線を残した状態でなんと82gしかありません。
ピックアップを1つ交換するだけで約180gの軽量化になったわけです。
サウンドとしてはパワーがありつつ、ローからハイまでそこそこしっかり出してくれる印象です。
ただ、やはり粘っこいミドルが出せる感じのピックアップではないですね。
ドンシャリということはないですが、ハムバッカーの割りにはカラッとした音です。
出力の違い
私は現在、ベースの音を録音して検証できるような環境にないため、コンプレッサーを通した時の挙動で判断するというアナログな手法にはなりますが、ピックアップの出力の違いも比較しました。

このコンプは、元々のピックアップで最低音弦をバーンと叩いた時にしっかりコンプがかかるような設定にしていました。
他方、高音弦を弾いた時にはほとんどコンプが動作せず、結果的に「バラつきの大きい各弦の音量を均質化する」という狙いがある程度成功していたと言えます。
で、デフォルトのピックアップと高さを揃えた状態で同じように弾いてみたところ、ほとんど出力には差異を感じませんでした。
方法からしてほとんど意味をなさない比較ではありますが、LACEの方がちょっと高出力かな?と感じた程度です。
(とすれば、元々のピックアップは十分なレベルの出力であったと言っていいのでしょう。)
総重量への影響
以前の記事で書いた通り、このベースはパッシブ化・1ピックアップ化によって大幅にボディ重量が軽くなりましたが、その代償としてヘッド落ちが悪化しています。

デフォルトの重量が約4.2kgあったのが、以前の改造により約3.8kgに。
そして今回のピックアップ交換により、重量はさらに軽くなり、約3.6kgになりました。
6弦ベースとしては相当な軽さと言っていいでしょう。
しかし、予想はしていましたがやはりヘッド落ちがさらに悪化してしまいました。
この重量バランスを改善する手は考えてありますが、他の改造も勘案して最終的な対処法を考える必要がありそうです。
まだまだ続くぞ改造記。
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