【6弦ベース改造③】プリアンプ撤去、1ハムパッシブ化

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安く入手した6弦ベース、Ibanez SR306の改造記録です。
アクティブ回路のベースをシンプルなパッシブに変え、ピックアップをリアだけにし、アウトプットジャックの移設も行いました。
なお、今回は苦手な電気系統の改造につき、自力でやったわけではありません。すいません。

※改造の記録はタグ「SR306改造記」でまとめています。
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今回の改造計画

SR306は、2ピックアップに3バンドのアクティブEQとタップスイッチを備えており、幅広い音作りが可能です。

【低価格6弦ベース】Ibanez / SR306EB
昨年、諸事情によりほぼ全ての音楽機材を売却してしまったのですが、今回幸いにも中古の6弦ベースをかなり安く入手することができました。 やっぱり手元に楽器が1本もないのは精神衛生上よくないですね。ただでさえ下手糞なのがさらに悪化したのもよくない...

ただ、個人的には手元の音作りで迷う要素は少ない方が好きなので、コントロールはもっとシンプルでいいというのが正直なところでした。
それに加え、私はアクティブベースの恩恵を重々理解したうえでの電池切れ恐怖症で、電池の消耗によるノイズや音質変化、さらには音が出なくなってしまうことが過剰に心配になってしまうのです。
そうでなくとも、Ibanezの内蔵プリアンプって基本イマイチなんですよね。

ピックアップ自体はパッシブなので、いっそ内蔵プリアンプを外して回路をパッシブ化し、さらにフロントピックアップとコイルタップの機能も撤去して、リアハム一発にすることにしました。

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SRの嫌いなところ、斜めのアウトプットジャック

あわせて、ジャックをボディトップに移設できないかも検討することにしました。
SRシリーズの多くがそうであるように、SR306のシールドを挿すジャックは、ボディに斜めに穴を開けてビルトインタイプのジャックが埋め込まれています。

これ、デザイン的にはいいとしても、シールドの抜き挿しがしにくいんですよね。
L型プラグとの相性が悪いのもダメな点です。
愛用しているNEUTRIKのプラグだともうギチギチで、一切の余裕がありません。

だからといってストレートのプラグを挿すと、今度は結構ニョキッと出てきてしまいます。
これでは楽器を床にポンと置くことができませんし、スタンドに立てかけるにしても不安です。

ただ、ボディの厚さ(というかキャビティの深さ)的に「別途用意したジャックをボディトップに配置して問題なくシールドを挿すことができるのか」は判断しかねたので、リペアショップに持ち込んだ際に合わせて相談することにしました。

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リペアショップでやってもらったこと

というわけでちょくちょくお世話になっている近所のO2 Factoryさんへ。
現物を確認いただいた結果、トップジャック化は可能とのことだったので、その改造含めて依頼しました。
なお、ジャックはみんな大好きだいしゅきホールドPure Tone Jackを持ち込みました。
(※Pure Tone Jackはインチサイズかつナットが1つしか付属しない点に注意、菊ワッシャーもついていません)

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それ以外のパーツについては特にこだわりが無いのでお任せしたのですが、コンデンサに関してはTwitterで前に誰かが言っていた静電容量0.022μFという数値が頭の片隅に残っていたので、それだけ指定しました。
今まで気にしたことがなかったのですが、この数値が小さい方がローパスフィルターのカットオフ周波数が高くなることにより、トーンを絞る調整幅が高音域に寄る(=トーンをゼロにしてもそこまでモコモコにならない)ということで、提案いただいた0.047μFのコンデンサよりも0.022μFの方が自分の好みに合致すると思ったのです。

で、作業完了後。

機能を失ったノブ等を配線だけ外して残しておくという人もいると思いますが、個人的には不要の物体がそのまま残っているのは好きではないので、とりあえず全部外してしまいました。
ザグリ埋め・穴埋めについてはまた考えます。

キャビティ内部はこんな感じ。
Beforeの写真を撮るのを忘れていましたが、元々は配線がギチギチに詰まっていたので、別物のようにすっきりしました。

改造による変化

アクティブ回路を撤去しましたが、音色面では全く不満の無い結果が得られました。

まず、デフォルトのピックアップの本領が明らかになりました。
直接比較したわけではないので気のせいかもしれませんが、元々感じていた高音域の詰まり感というか不自然さが解消された気がするので、やはりあのアクティブ回路がイマイチだったのではないかと思います。
(個人的な経験則ですが、安いアクティブベースの内蔵プリアンプってだいたいロクなもんじゃないんですが、Ibanezはそこそこ高い機種ですらそうなので始末が悪い)

また、トーンの効き具合が非常に扱いやすいです。
「トーンを絞り切ってもそこまで深く低音域に届かない」というのは、言い換えれば「効きが弱い」ということにもなるのですが、結果としてはむしろ「全領域に渡って使える音がする」と感じます。
個人的にパッシブの楽器に抱いていた「トーンを絞った音はモコモコ過ぎて使いどころがない」という不満が無くなったのは大きな収穫です。

そして何より体感的に大きかったのが、めちゃくちゃ軽くなったということです。
体重計での計測なので正確な重さではありませんが、重量が4.2kgから3.8kgになっています。
実際、ピックアップだけで300g近くあり、内蔵プリアンプやノブ・スイッチなど、外した部品の総重量は約460gにもなりました。

あとやっぱりトップジャック最高!

ボディ軽量化によるヘッド落ち誘発というデメリット

とはいえ、メリットばかりではありません。
以前所有していたベースでもこの手の改造を施したことは何度かあり、予想はしていたのですが、今回は思った以上にヘッド落ちが悪化しました。

このベースは、元々ボディが軽いのに対し、6弦ベースだからペグが6個でヘッドが重い、その上ロッド2本でネックも重いという、ヘッド落ち気味の楽器でした。
そこからボディが大幅に軽量化されてしまったわけですから、バランスの悪化も当然です。
ヘッド落ち対策に関しては今後の改造で改善を目指していこうと思います。

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