【試奏レビュー】Free The Tone / TRI AVATAR TA-1H

先日コーラスを物色しに楽器店に行った際、目当てではなかったけど比較用として音を出させてもらったエフェクターが抜群に良かったという出来事がありました。
完全に予算オーバーだったので、残念ながら購入は見送りました。
ただ、「ベースにおすすめ」という情報がネット上にあまり無いこともあり、感想を書き残しておこうと思います。

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「揺れないコーラス」の選択肢

私は最近足元がどんどんシンプルになっており、エフェクターボードからコーラスも外してしまっていました。
しかし、個人的にコーラスは思い入れのあるエフェクターであり、やはり足元に一台置いておきたい。
そこで、用事で大阪に行ったついでに比較試奏してみることにしました。

私は基本的に、しっかりエフェクトをかけてもピッチのうねり感が少ない、いわゆる「揺れないコーラス」が好みです。
この手のコーラスを「ディメンションコーラス」と呼んだりもするようですね。
その中でも、個人的に過去最高だったのがOne ControlのDimension Blue Mongerです。

【レビュー】One Control / Dimension Blue Monger
One Controlのミニサイズコーラスです。 最初に言ってしまいますが、これまで使った中でトップクラスに気に入ったコーラスがこれです。 他ではなかなか得られない、綺麗に揺れるモジュレーションが特徴です。

そして、今回目を付けていたのはBOSSの技クラフトシリーズで復刻された、DC-2w Dimension Cでした。
こちらも旧型は以前所有していたことがあります。

【レビュー】BOSS / DC-2 Dimension C
「揺れないコーラス」としておなじみのエフェクターです。 私にとって、コーラス選びの基準のひとつになった重要な一台です。 まさかこれが復活するとは思っていませんでした。

これらに加え、以前から気になっていたFree The ToneのコーラスであるTRI AVATAR TA-1H MULTI-DIMENSIONAL CHORUSも試奏させてもらったわけです。

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他機種との比較

最初はほぼDC-2wを買うつもりでいたのですが、実際に音を出してみると、正直ちょっと期待外れでした。
もちろん過去にDC-2を愛用していたので、好きなタイプの音色ではあるのですが、Dimension Blue Mongerと比べると控えめというか、地味な音に感じられてしまったのです。
また、復刻で追加された2ボタン同時押しやSDD-320のモードの音も、さほど特筆すべき点は感じられませんでした。

対するDimension Blue Mongerは、かつていくつものコーラスを使った末にたどり着いたエフェクターということもあり、改めて「良いなあ!」と感じました。
しっかりコーラスがかかっていることが感じられながらも音程の揺れ感が少なく、Colourつまみを上げることで得られるキラキラ感は唯一無二です。

しかし、その後に音を出してみたTRI AVATARは、扱いやすさが別次元でした。
ベースで弾いている動画は見つからなかったのですが、こちらの動画がコントロールの効きが分かりやすいです。

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コントロールの特徴

TRI AVATARのコントロールは、LEFT、CENTER、RIGHTそれぞれのDEPTHと、HI-CUT、RATE、LEVEL、DRY MIXの7つのノブ。
それに加え、プリセットモードを切り替えるMODEボタンと、プリセットの保存・変更をするためのEDITボタンがあります。
プリセットは4つ保存でき、PRESETフットスイッチで切り替え可能です。

このTRI AVATAR、内部に3系統のコーラスを備えており、それぞれ個別にDEPTH(揺れの深さ)を調整でき、RATE(揺れの速さ)は1つのノブで共通して調整します。
これが効果てきめんで、1系統だけのDEPTHを上げればごくシンプルな薄味のコーラスですが、3つすべてのDEPTHを上げると他ではなかなか得られない重厚なうねりが発生します。
3系統すべてのDEPTHを揃えれば、濃密ながらも揺れ感の少ない、ベースにぴったりのコーラスになりますし、DEPTHを微妙にずらすことで揺れを強調することも可能です。

HI-CUTはエフェクト音に効くパッシブトーンのようなもので、反時計回りに回すと文字通りコーラスがかかった音の高音域が削られ、丸みのある音になりますが、個人的にはカットしないほうが好みでした。
DRY MIXはドライ音(原音)とウェット音(エフェクトがかかった音)のミックス具合で、ドライ音・ウェット音50%ずつからウェット音100%まで調整可能。
ウェット音100%だとやや音が引っ込む感じがしますが、それでも破綻せず使える音になります。

そして、最高だと感じたのがLEVELコントロール。
最終的な音量を調整でき、エフェクトON時の音量をOFF時よりも大きくすることが可能です。
モジュレーションエフェクトはONにするとやや引っ込んで聞こえることが多いので、レベル調整機能は非常に有用なのですが、これができる機種は多くありません。

高音域のきらびやかさではDimension Blue Mongerの方に軍配が上がりますが、このLEVELコントロールにより、TRI AVATARのコーラスサウンドには抜きん出た存在感がありました。
基本的にはデジタルコーラスのようですが、ドライ音はAD/DA変換されることなくそのまま出力されているとのことで、エフェクトON時の音像が不必要に変化したりすることがなく、音抜けも良いと感じました。

最初に書いたとおり、正直パッと買える金額ではありませんし、サイズ的にエフェクターボードに入れにくいのも難点ですが、もし中古で見かけたら勢いで買ってしまっても後悔しないと思える逸品です。

【2021年6月追記】
TA-1Hは生産が終了していましたが、TRI AVATAR TA-2Hとして復活です。

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