【レビュー】D’Addario / PW-CT-23 Chromatic Pedal Tuner Plus

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諸事情により足元に置くペダルチューナーを持っていない状態だったので、先日楽器店にエフェクター試奏に行った際に購入してきました。
サイズの割りにディスプレイが大きく、使い勝手のいいチューナーです。
ベースでの低音域の反応や、プラスアルファの機能についてもチェックしていきます。

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基本的な特徴

まず何より、ディスプレイがものすごく見やすいのが最大の特徴です。

このチューナー、筐体が縦長なのでいわゆるミニサイズエフェクター的なサイズ感かと思っていたのですが、実際には縦はBOSSコンぐらいの大きさがあり、横幅が狭いというものです。
こちらは適当に組んでみたボードの画像ですが(配線が汚いのは許して)、右のBOSS、真ん中のMOOERとの比較で大きさが伝わるでしょうか。

その上で、筐体のほぼ全面がディスプレイになっています。
この表示領域の大きさにより、サイズに比して視認性が非常に高いのです。
自分は目が悪いわけではないので分からないですが、「巷のチューナーがどれも見づらくて不満」という方にもいいかもしれません。

また、公式説明で「素早い感度とチューニング精度を可能にする32-Bitプロセッサーを採用」と謳われています。
チューナーの説明文でメーカーがこのような売り文句を載せているのはあまり見たことがない気がします。

正直、自分の中で世界最強チューナーの座に君臨し続けているSonic Researchと比べてしまうと反応は悪いので、「本当だ!チューニングしやすい!」とかはそんなに思わなかったのですが、もちろん安物チューナーと比べれば遥かに良いです。
また、実際ベースの低音域でも開放弦の音を拾ってくれるので、チューナーとしての基本性能は必要十分ではないかと思います。
(そもそも一般的な他社製チューナーのプロセッサーが何ビットなのかよく分からないし…)

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基準ピッチ変更の分かりやすさ

個人的に凄く良いと思ったのが、チューニングの基準周波数を変更する機能がめちゃくちゃ分かりやすいという点です。

多くのチューナーでは基準ピッチがA=440Hzに初期設定されています。
プロのスタジオミュージシャンの現場では、この基準ピッチが現場ごとに異なることも珍しくないようですが、まあロック系のアマチュアバンドマンで基準ピッチをあえてずらしている人はあまりいないでしょう。

ただ、人と演奏している時に、時々「あれ?チューニング合わせたのに自分の音がちょっとずれてる気がするな。もしかして誤操作でチューナーの基準ピッチがずれてしまってるのでは?」と不安になってしまうことがあります。
そういうのはほぼほぼ気のせいか、何か問題があるとしても楽器本体のオクターブ調整が原因だったりするのですが、たまに本当に触ってないのにチューナーの基準ピッチが変わってしまってることがあるんですよね。

しかし、この基準ピッチ変更の操作を自分のチューナーでやってみたことがある人、少ないのではないでしょうか?
なんせ基準ピッチの変更は、「ボタン同時押し」や「音程表示の7セグメントディスプレイに周波数の末尾の数字だけが一瞬表示される」など、操作が分かりにくい場合が多いです。
それもあって、「チューナーの基準ピッチがずれてるんじゃないかな」という疑惑が生じたら、説明書を見ながら元に戻す操作をするはめになります。

しかしこのPW-CT-23は、基準ピッチ変更の操作が筐体側面のボタンを押すだけで完結します。
さらに、A=440Hzでない場合にはディスプレイの下部に現在の基準ピッチを表示してくれます。
試しにA=441Hzにしたのがこちら。

これ、地味に凄くよくできてると思います。
人によってはこの機能だけで選ぶ理由になるのではないでしょうか。
ボタンを1回押すごとに基準ピッチが1Hz上がり、ボタン長押しで一気に変えることも可能です。

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その他の機能

現在の自分の使用環境ではあまり恩恵がありませんが、こちらのチューナーはバッファードバイパスです。
大きい音で試したわけでもないので詳細なレビューはできないのですが、アンプ直と比べてそこまで不自然に音が変わる(音がシャキッとしすぎる)タイプではないように思いました。
「チューナーはトゥルーバイパスの方がいい」という方であれば、色違いの筐体のPW-CT-20という製品があるのでそちらが選択肢になるでしょう。

電池駆動可能です。
余談ですが、購入時に裏蓋を開けると、パッキングされた状態の電池がスナップに繋がっていない状態でしまわれていました。

あと個人的には使う機会がなさそうですが、カウントダウンタイマーというのが搭載されているのも面白いです。
最大120分まで、5分ごとにカウントダウンしてピカピカ光って時間の経過を教えてくれるというものです。
ステージ上でのタイムスケジュール管理とか、アドリブのソロ回しがあるセッションでの曲の長さの管理とかで有用なのでしょうか?
これも操作は簡単なので、「消し方が分からなくて困る」みたいなことにはならないと思います。

ジャストサイズのマジックテープとゴム足(ウレタンフォーム?)が最初から付属します。
こういうところはさすが大手という感じですね。

以上、生演奏の現場で活躍するセッションミュージシャンの方なんかには非常に使い勝手がいいであろうチューナーです。
もちろんそうでなくても、単純にチューナーとして見やすい・もしもの時の操作が分かりやすいというのは十分に選ぶ理由になると思います。
使っている人はたぶんそこまで多くないので、人と被るのが嫌な人なんかには結構おすすめではないでしょうか。

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