【レビュー】MOOER / Sweeper

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MOOERのミニサイズエフェクター、ベース用のエンヴェロープフィルターであるSweeperです。
私はこれを10年以上にも所有していたことがあるのですが、そういえばこのブログで書いていませんでした。
同シリーズの他のエフェクターと同様、電源はDC9Vアダプターで、電池は使えません。

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元ネタは明らかにエレハモのBASSBALLS

MOOERは今でこそ多機能マルチエフェクターのGEシリーズが評価されていたりしますが、立ち上げ当初は、ラインナップの大半が「既存の有名な他社製品を小型化したミニサイズエフェクター」ばかりでした。
このSweeperもその一つで、元ネタは間違いなくElectro Harmonixの歴史的名機「BASSBALLS」です。

BASSBALLSはエレハモの最初期からラインナップされている機種の一つです。
かつてはアメリカ製の鉄板折り曲げ筐体のものだけでなく、ロシア製のさらにバカでかい黒い筐体のものもあり、20年ほど前には両方が新品流通していました。

現在も、MXRサイズのNANOシリーズとして販売されています。
DIST(歪み)のON/OFFスイッチとRESPONSEのノブだけという潔いコントロールと、ゲロを吐いているような気持ち悪い音が特徴の、飛び道具的に使えるエフェクターです。

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本家BASSBALLSの欠点

多くの場合、歴史あるエフェクターのコピー/クローン品は、元ネタの機能・コントロールも含めてそのまま模倣しているものです。
ユーザー側もそれを望んでいることが多いように思います。

ただ、エレハモのBASSBALLSには、そのシンプル過ぎるコントロールゆえの「音量調節が思い通りに行かない」という欠点がありました。
DISTをONにすると、唯一のコントロールであるRESPONSEノブが音量調整を兼ねるようになるため、派手な音を作ろうとすると音量が大きくなりすぎるのです。
なんせ歪ませた状態でRESPONSEを最小にすると音量もゼロになります。
(この動画の0:38あたりでその様子が見られます↓)

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後追いとして追加した機能の強み

これに対し、MOOERのSweeperは、FuzzとCleanの切り替えスイッチに、INTENSITY、RANGE、RESOの3ノブ構成となっています。

中央の大きいノブがINTENSITY、これが入力感度ですね。
入力された音の大きさに応じてフィルターが開閉することにより、下げるとフィルターが開かずモコモコの音に、上げるとフィルターが開いて明るい音になります。
音の好みおよび楽器の出力に応じて、うまくワウワウいってくれる開閉具合になるよう調整します。

RANGEは周波数帯の調整です。
低い周波数でウォンウォンいうか、高い周波数でピャウピャウいうかを調整できます。
RESO(レゾナンス)を上げるとフィルター効果の鋭さが強調されます。

で、このSweeperなら前述のBassBallsの欠点を完全に克服しているのか?というと、まあ正直そんなことはありません。
FuzzがONの状態での音量調整はやはりINTENSITYノブに依存するので、音色の好み優先でINTENSITYを下げれば音が小さくなりますし、最小にすると音が出なくなります。
同じく上げすぎれば音が過剰に大きくなってしまいます。

ただ、INTENSITYで好みのフィルター音の骨格を仕上げた後、RANGEとRESOの調整によっても最終的な出力の大きさはかなり変わってきます。
すなわち、相互に影響する各コントロールの微調整により、好みの範囲に落とし込んだエフェクト音を適切な音量にまとめることが可能なのです。

BassBallsのシンプルさに比べれば操作に多少の慣れは必要ですが、それでもオートワウ系のエフェクターにしては直感的に扱える部類なので、各ノブの役割さえ理解しておけば音作りで迷子になるようなこともそうそうないでしょう。
本家BassBallsにかなり近い音も出せます。
今時はあまり見かけなくなりましたが、何気に初心者にもオススメできる良い機種だと思います。安いし。

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