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アナログエフェクターとデジタルエフェクターの判別方法(?)

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「エフェクター デジタル アナログ 見分け方」みたいな検索キーワードで当ブログの過去記事にたどり着く方が結構いらっしゃるようです。
確かに私自身も若い頃はそういったことが分からなかったので、需要に応じてこの記事を書くことにしました。
ただ、最初に断っておきますが、身も蓋もない内容であることをご了承ください(読んでいただければ分かります)。
また、必然的にエフェクター使用歴の短い方向けの文章になっていることもご理解いただければと思います。

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アナログとデジタル

そもそも「エフェクターのデジタル・アナログとは一体何か?」ということに関しては、過去にこのブログで書いていますので、その点が気になる方はこちらの2記事をお読みいただければと思います。
初心者の方にはやや分かりにくいかもしれませんし、見分け方に着目してもいないですが、かなり真面目に書いたものです。

【考察】アナログエフェクターとデジタルエフェクターの違いとは
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【考察】エフェクターのアナログとデジタル、それぞれのメリットとデメリット
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そのうえで、「じゃあデジタルとアナログはどうやって判別するのか?」という話になるのですが、まずは「なぜそこを気にするのか?」というのを自分で認識しておく必要があります。

・電池派なので消費電流の値が大きいデジタルエフェクターは避けたい
・パワーサプライを導入したエフェクターボード内でアナログとデジタルが混在することにより、電源由来のノイズが発生するのが嫌
・デジタルエフェクターのAD/DA変換による音質の変化の仕方が好きではない

などなど、理由はいろいろありえるでしょうが、そこを明確にしておきましょう。
別に「なんとなくアナログのほうがかっこよくて好き」でもいいです。
そういう人も多いです。私も基本そうです。

で、具体的な判別方法としては、電気的な知識が多少あれば中身を見れば分かります。
ものすごくざっくり言うと、DSPチップという小さいコンピューターが入ってたらまあデジタルエフェクターです。

ですが、そういうことを調べる動機としては多くが「通販サイトとか楽器店の店頭で、アナログとかデジタルとか書いてないものを中身を見ずに判別したい」ということではないかと思います。
なので、その観点から、まずはエフェクターのジャンルを見るだけで「アナログでは不可能だからこれはデジタルだ」と判断できるエフェクターの種類を見ていきましょう。

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デジタルだと一発で判るものの例

・ピッチシフター

オクターバー(原音より1オクターブ下や2オクターブ下の音を生成するもの)はアナログ回路でも存在しますが、オクターブ上の音が出せるピッチシフターは間違いなくデジタルです。
3度や5度のハーモニーを生成したり、ワーミーに代表されるエクスプレッションペダルでピッチを連続可変させるという機能も、アナログでは不可能なものです。

・リバーブ

リバーブエフェクターの残響はほぼ間違いなくデジタルによるものです。
ただ、DanelectroのSpring Kingなど、たまーに本物のバネを内蔵して残響を作り出す、昔ながらのアンプ内蔵スプリングリバーブのような機構のエフェクターもあります。
また、昔はアナログディレイのショートディレイを用いてリバーブっぽい音を出す「アナログリバーブ」的なものも存在しました。

・マルチエフェクター

作り込んだ音色を記録するメモリー(プリセット)機能や、パッチの切り替え機能を持つマルチエフェクターも、原則としてデジタルです。
ただし、昔は「アナログのエフェクターを何個も直結しただけのアナログマルチエフェクター」というものがありました。
今も中国製のマルチエフェクターでそういうものが存在します。

【レビュー】VALETON / DAPPER BASS
中国のメーカー、VALETONのマルチエフェクター。 マルチといってもコンパクトエフェクターを5個直列に繋いだのと同じ、お手軽なエフェクターです。 電源はDC9Vアダプター(※専用アダプター付属)、電池駆動不可。
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便利な機能がついてたらデジタル

デジタルとみるかアナログとみるか、判別が難しいエフェクターもあります。
その一例としてディレイが挙げられます。

近年は、デジタルではないアナログのディレイならたいてい商品名や商品説明に「アナログディレイ」と書いてあるでしょうから、判別は容易なように思えます。
(※10年ほど前だったか、安物のエフェクターで「アナログディレイ」という商品名なのに実はデジタルディレイだったという事件がありましたが、最近日本で売られている正規輸入の製品はさすがにそんなことはないでしょう。)

しかし、「アナログ」と名乗りつつも、タップテンポプリセットの保存など、デジタルでしか不可能な便利機能を備えたエフェクターがあったりします。
このようなエフェクターは、電源管理の観点からいえばデジタルエフェクターとみるべきでしょう。

なお、デジタルエフェクターの一部には「音声信号はアナログのままです」という、アナログドライスルー等と呼ばれるものがあります。
これも普通にデジタル扱いでいいです。

どっちか分からない場合は

では、そのあたりを踏まえても判別がつかず、中身を見ずに見分けたい場合はどうすればいいでしょうか?
これはもうネットで「(商品名) デジタル アナログ」で検索してください。
いや、ふざけてんのかと思われるかもしれないですが、ぶっちゃけ「判別するための知識も経験も足りないけどエフェクターがアナログかデジタルかだけ知りたい!」という場合はそれが最善策なんですよ。

最初に書いた「身も蓋もない内容です」というのはこういうことです。
実際問題、「気になってるから買おうと思ってるけど電池派だからデジタルだったら嫌だなあ」と思っている等、理由があってアナログかデジタルかが気になるなら、その商品名で調べれば大体なんらかの情報が見つかります。

ただ個人的な考えとして、エフェクター個別の「どのような音が出るか」という前提をすっ飛ばして「アナログかデジタルか」を気にするのは、音作りの上で建設的な考え方ではないと感じています。
私自身、「なるべくアナログがいいんだよなあ」と思いつつデジタルのコンプを試してみたら凄く良かったなんてこともあったので、食わず嫌いせずいろいろ試してみるのが一番だと思います。
まあ「デジタルかアナログか」なんてことはオフィシャルサイトで分かるようにしてくれよというのは正直思いますが。

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