ルーパーといえば、ここ数年で一気にメジャーになったジャンルといえます。
その中でも私が愛用していたこの機種は、国内ではあまり人気がなかったようです。
しかし、あえて選んだのにはもちろん理由がありました。
人気のルーパーに感じた不満
自分の演奏を多重録音し、いわゆる「サウンド・オン・サウンド」のパフォーマンスを実現するためのエフェクターがルーパーです。
その機能に特化したルーパー単体機として初めて発売されたのがBOSSのRC-20で、2001年のことでした。
しかし、当時はまだまだギタリスト・ベーシストにとってのハードルは高かったと記憶しています。
簡単に操作できるシンプルなルーパーといえば、やはりTC ElectronicのDITTO LOOPERでしょう。
ミニサイズの筐体に、コントロールはLoop Levelのみというこのシンプルなルーパーは、2013年に発売されると世界的にヒットし、その後多くのメーカーが同じようなルーパーを発売しました。
ただ、個人的にこの手のルーパーが苦手だと感じていた点は、「パッと見て録音中なのかどうか分からなくなってしまう」という点でした。
いや、録音中と再生中でLEDの色が変わるので、普通の人はすぐに分かると思うんですが、私は極端な心配性のため、「あれ?今これ本当に録音できてる?大丈夫?」と不安になってしまうことがあったのです。
一目で分かるLED
そんな自分にとって、DITTO LOOPER系のシンプルな操作性と、「録音中かどうかが一目で確実に分かる」という分かりやすさを兼ね備えた数少ないルーパーが、このJamMan Express XTでした。
これはもう、この動画を見ていただければ私が言っている意味がお分かりいただけると思います。
本体にはLEDが3つ備わっており、REC(赤)、DUB(黄)、PLAY(青)と明記されています。
なんとありがたい。
フットスイッチを1回踏むと、赤のLEDが点灯して録音がスタートし、もう1回フットスイッチを踏むと、
録音終了と同時に緑のLEDが点灯して再生が始まります。
再生中にまた1回フットスイッチを踏むと、黄色のLEDが点灯してオーバーダブが始まります。
ループを停止するときにはフットスイッチを2度踏みします。
また、ループの再生中にフットスイッチを長踏みすると、最後にオーバーダブしたループを消すことができたり、消したものを復活させることができるアンドゥ・リドゥや、停止中の長踏みで録音したループを削除できるといった機能もあります。
まあこれらの機能はDITTO LOOPERと同じなんですが、個人的にはミニサイズ筐体ではなくMXRサイズの筐体というのも、踏んづけるときの安心感があって良かったです。
練習にルーパーを使うメリット
ベースでルーパーなんか使わない、という人は多いでしょうし、逆に今時こんなシンプルなルーパーでは機能が足りない、という人もいるかもしれませんが、ルーパーはパフォーマンスだけでなく、実は練習にかなり重宝します。
自分の演奏を足元だけでパッと録音して、実際に演奏しているのと同じ音でパッと聴けるのは、スマホやレコーダーでの録音よりも便利ですし、タイミングよくエフェクターを踏む練習にもなりますよ。
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