座って弾くとき用にエレキギター・ベースに貼る滑り止めの話【楽器固定/怪我予防】

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十年ほど前に出入りしていた楽器店で教えてもらって以降、私はギターやベースの太ももに乗せる部分に滑り止めを貼っています。
これは隠しておきたい裏技というか、あまり公言はしてこなかったのですが、最近は似たようなことをしている人を見るようになりました。
そこで、色々試したうえでおすすめの滑り止めや、貼り方の注意点を紹介しておきます。
結果として得られる「演奏時に手首を曲げないこと」の重要性についても触れたいと思います。

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滑り止めの効果

まずはじめに、滑り止めの有無でどれだけ違いがあるかという写真を載せておきます。

椅子に座った状態で、よくある感じでベースを構えると、手を放したとたんにヘッドが落ちてしまう場合が多いと思います。

また、ボディがやたらと重い一部のレスポールや、激重アッシュボディのベースなど、ボディが重い材の楽器であれば、これとは逆にボディが(自分から見て)体の右側にずり落ちてしまうパターンもあるでしょう。

しかし、滑り止めがあればちょうどバランスがとれる位置で楽器を足に乗せることができます。
結果、手を離しても楽器は動くことなく、演奏にベストなポジションに留まってくれます。

以下、これについて具体的に説明していきます。

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座奏時に注意すべきこと

演奏歴が長い人でも気付いていない人がたまにいるのですが、エレキギター/ベースを座って演奏するときは、ボディのくびれの中央部分を太ももに乗せるのが最適とはいえません。
パッと構えて手を放したときに、ボディ側にずり落ちるわけでもヘッド落ちするわけでもない、ちょうどバランスがとれるポイントを足に乗せるべきです。
そして私のベースの場合、バランスの支点となるのはくびれのへこんだ部分ではなく、高音弦側ホーンの頂点あたりになります。

ですが、エレキギター/ベースは基本的に表面塗装がツルツルしているので、必然的にくびれのへこんだ部分が太ももにきてしまいます。
結果、手を放すと最初に載せた写真のようにヘッド落ちしたり、逆にボディがずり落ちたりしてしまうわけです。

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「体に負担がかからない」というメリット

この話をすると、結構な確率で「自分は肘で楽器を押さえるから重量バランスが悪くても別に問題ない」とか、「座って演奏するときもストラップをしてるから関係ない」という反応が返ってきます。
いや、自分も昔はそう思ってたんですよ。
ですが、座って楽器を弾くのに「肘で楽器を押さえて固定する」「短いストラップをかけて落ちないようにする」というのと、「完全にフリーの状態で楽器の重量バランスが取れている」のでは本当に全く別物です。

ストラップをしていようが、ヘッド側とボディ側の重量の釣り合いが悪ければ「楽器が動かないよう無意識に左手で支えながら演奏する」ということになり、フィンガリングにも影響します。
また、右の肘で楽器を押さえつけながら演奏する場合には、特にベースの指弾きにおいて、手首に無理な角度を強いることになります。

無理のある姿勢で演奏し続けることは、腱鞘炎や腰痛の原因になりえます。
演奏や音色にも悪影響を及ぼします。

これに対し、「手を離しても楽器が変に動かない」という状態を実現できれば、両手の配置を自由に決められるということになります。
それにより、一番楽に指を動かせる角度で演奏することが可能となります。

手首等に無理な負荷をかけず、楽な姿勢で演奏することは、怪我や故障の防止にもなります。
また、肘で楽器を押さえるのをやめて「肩甲骨を開いて演奏する」のには慣れが必要ですが、この感覚を体得すると相当な省エネ演奏が可能となります。ベース人間科学!

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滑り止めの種類

ここで、おすすすめの滑り止めを紹介します。
最初に書いた某楽器店で教えてもらったのが、YONEXのラケット用グリップテープ、「ウェットスーパーストロンググリップ」です。

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これ以外にも、野球のバット用のグリップテープや自転車のハンドルバーテープなどいくつか試したのですが、滑り止めの効果・耐久性ともにYONEXのコレが一番優れていると感じました。

ただし注意点として、このようなグリップテープは裏がシールになっていない(本来の用途ではラケットのグリップにぐるぐる巻き付けて端だけを固定して使う)ため、楽器に貼り付けるには別途両面テープが必要です。
私はちょうど同じ25mm幅の両面テープを使って貼っています。

※粘着テープ類は耐久性や粘着力が重要なので100均は避けましょう。
厚みのあるクッションタイプのものや、貼って剥がせる再剥離タイプのものもあまり向かないと思います。

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貼る際の注意点

最初に書いた通り、あくまでも「重量バランスの釣り合いがとれる位置」に滑り止めを貼るのが重要です。
そのピンポイントが足に乗るのであれば、滑り止めの面積は小さくても構わないでしょう。
実際のところこんなには要らなくて、やはり一番重要なのは赤丸の部分です。
とはいえ、接地面が広い方が滑り止めの効果は出やすいですし、ある程度のマージンを取って、少し長めに貼ってもいいと思います。

また、角を丸く切り落としておくと剥がれにくくなります。

「木製の楽器にこういうものを貼り付けるのには抵抗がある」という人も多いと思います。
ですが、試しに一度、楽器と足の間に滑り止めになるものを挟んで演奏してみてください。
本当に演奏の意識が変わると思います。

【TMB35の改造記録はこちらから】
タグ:TMB35

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