【レビュー】MXR / M108 10Band Graphic EQ

スポンサーリンク
当サイトは広告収益によって運営しており、ページ内のリンクにアフィリエイト広告を含みます。

MXRの10バンドのグラフィックイコライザー(グライコ)で、グライコ単体機としてはかなりの定番といえるのではないかと思います。
旧デザインの頃から含め、ベーシストのエフェクターボードに乗っているのを見ることも多いです。
電源はDC18Vアダプター(※専用アダプター付属)、電池駆動はできません。

スポンサーリンク

10バンドと6バンドの違い

MXRのグライコは、10バンドEQの「M108」と、6バンドEQの「M109」の2種類があります。
最初期のものは筐体が青色でしたが、そのあと筐体が黒色になり、スライダーがLEDで赤く光るようになりました。

現在はさらにリニューアルされ、シルバーの筐体に青色LED、ノイズリダクション内臓という現代的な仕様になっています。
型番も10バンドがM108S、6バンドがM109Sと変わっていますが、私が所有していたのは黒色だった時期の「M108」です。

【追記】※2019年、10バンドの方のみ黒の筐体の「M108SE」が限定発売。

この2機種、10バンドの方が上位機種とも言えるのですが、実は「あえて6バンドの方を選んで使っている」といる人も見かけます。
6バンドには実際、省スペースであったり、一般的な9Vのアダプターやパワーサプライで駆動できる等のメリットがあります。
ですがそれだけでなく、実は6バンドと10バンドでは調整できる周波数帯がけっこう違うんですよね。

低いほうから順にこのような感じです。
・6バンド … 100Hz、200Hz、400Hz、800Hz、1.6kHz、3.2kHz
・10バンド … 31.25Hz、62.5Hz、125Hz、250Hz、500Hz、1kHz、2kHz、4kHz、8kHz、16kHz

こうして見ると、当然ながら10バンドのほうが低域・高域とも調整できる音域は広いです。
ただ、10バンドの方は500ヘルツの次が1キロヘルツなのに対し、6バンドの方は400ヘルツと800ヘルツが調整できるので、6バンドの方が中音域の調整に適していると感じる人もいるわけです。

スポンサーリンク

ベースとの相性

私は両方を比較したうえで10バンドの方を選びました。
10バンドと6バンドのどちらがいいかは、楽器との相性も含めた好みの問題になると思います。
個人的には、ライブのときには超低音域をカットすることがあるので、より低い31.25ヘルツという帯域を調整できる点が10バンドのメリットでした。

ベースで使用している分かりやすい動画がありました。

スポンサーリンク

コントロールの特徴

コントロールは、各帯域のイコライザーに加え、入力レベルのGAINと出力レベルのVOLUMEを個別に調整できます。
これにより、繋ぐ楽器の出力レベルに応じて、出力が大きいアクティブベースなら不用意に歪んでしまわないようにGAINを下げて最終的な音量はVOLUMEで調整する、あるいは逆にGAINを上げ気味にして軽く歪んだような質感を出す、といった細かいセッティングが可能になります。
この機能は6バンドの方にはありません。

これらの細かい調整も含め、一種のアウトボードプリアンプ的にも使える便利なエフェクターです。
通すことによる音質変化が、少し前によく言われていた「アクティブ臭い」という感じの音に近い雰囲気なので、ナチュラルな音を目指す人には少し向かないかもしれません。
しかし、下手なベース用プリアンプよりもこっちの方が用途に合う人もいるのではないかと思います。

電源が18V対応なのが少し面倒ですが、プロの使用者も多いだけあって、足元で細かいイコライジングを行うためのエフェクターとして非常に優秀です。
ちなみによくある9Vのアダプターやパワーサプライで動かそうとすると、出力が下がって音に不要な歪みが生じたり、スライダーのLEDが点灯しなかったりしたので、面倒でも18Vで駆動するのがいいと思います。

各通販サイトの価格はこちらからチェック↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました