【自作】カーリーメイプル風ウッドピックガード

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美しい木目の、いわゆる銘木を使った楽器のパーツはハイエンド系を中心にときどき見かけます。
あれを自分で作るとなると、一枚板は高価ですし、加工も簡単ではないので素人にはなかなか手が出せないと思います。
そこで今回は、私が製作したなんちゃってカーリーメイプルの木製ピックガードについて紹介します。

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あくまでカーリーメイプル「風」

私のベースのピックガードですが、実のところ、フロントピックアップを撤去して埋めた跡を隠すのが主目的です。
遠目に見ると我ながらなかなか悪くないんじゃないかと思っています。
しかし近くで見ると、工作精度の粗さはさておき、見る人が見れば少し不自然なことが分かるのではないかと思います。

既にお察しの方もいるでしょう。
このピックガードはメイプルの厚板を材料とするものではなく、突き板を活用して安く自作したものです。

突き板とは、木材を大根のかつらむきの要領でごく薄くスライスしたもの。
高級感を出す目的で、安価な家具の表面に使われることも多いですね。
今回は、この突き板を使ったピックガード作製の工程を書き残しておきたいと思います。

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単板より合板

まずは、突板を貼る前のピックガード本体部分の材料選定です。
ホームセンターや東急ハンズなんかで色々な板材を売ってますが、基本的に厚みのある一枚板を使うのは避けたほうがいいです。
例としてこれはホームセンターの店頭に並んでいた6mm厚の板ですが、本来はまっすぐ製材されたであろうものが反りまくっているのが分かると思います。

厚さ数ミリ程度の木材は反りや割れが発生する可能性が高いので、それを回避するには合板(ベニヤ板)やMDFボードを使用するのがおすすめです。
また、ちょうどいい大きさ・厚みのものがなければ、薄いものを2枚~3枚張り合わせて合板を自作するのもいいでしょう。
合板の構造の基本にのっとり、表側は木目が縦に、裏側は横に走るように接着すれば反りを防止できます。

私は今回、ちょうどいい材料が見つからなかったので、2mm厚のヒノキ板(※幅が3cmのものしかなかった↓)を切り貼りすることにしました。

突板は小さめサイズのものを

そして肝心の突き板です。
突き板をネット販売しているDIYショップや銘木商は結構あるんですが、今回はネットで「ギター ツキ板」で検索して見つけたツキ板屋GIFUで購入しました。

なぜこちらを利用したかというと、サンプルサイズとしてA4の大きさで販売しているからです。
この中から「カーリーメープル杢目(ノーマルタイプ)」を選びました。
ギターやベースのボディに使えるようなサイズのものはさすがに少々高いですが、これなら1,000円程度です。

作業工程

で、ピックガードの形状を決めるわけですが、私が所有しているIbanezのBTB、指板エンドのデザインが曲線になっててかっこいいんですが、その通りにするとなるとピックガードの造形がめんどくさすぎるので、思い切って指板のほうを切断しました。
なんせろくな工具を持ってないんですが、フレットを抜いた溝をさらうのに活躍したOLFAのクラフトのこで強引に切り落としてしまいました(おすすめはしません)。
これで指板エンドが直線になったので、切断面を紙やすりでならしたら、毎度おなじみXOTICのOIL GELを塗っておきます。

続いて、適当な紙で型紙を作ります。
元々のトラスロッド調整用のザグリ穴は長すぎて、スラップ(めったにやらないけど)のときに指が穴の中に入ってしまうのが気になったので、六角レンチが入る最低限を残すようなデザインにしてあります。
型紙には厚紙なんかを使ったほうがいいんでしょうが、素人作業には画用紙程度の厚さのほうが微調整がしやすいです。

ここから先の作業写真があんまりないんですが、板を張り合わせ、別の適当な板材で挟んでクランプで圧着し、しっかり乾燥させて作った合板を糸ノコで切り出したうえ、サイズを微調整しつつ周囲をヤスリで整形したのがこの状態です。
外周はおおよそ45度ぐらいで斜めに落としてあります。

そしていよいよ突き板を接着します。
今回は和紙で補強された突き板を接着しましたが、作業を楽に済ませることを重視するなら、裏面がシールになっているものでもいいかもしれません。
先に表面をしっかり貼り付け、周りの要らない部分をカットしてから満遍なく切り込みを入れ、裏側に折り返して接着しました。

文章だと分かりにくいと思いますがこういうことです。
なお失敗談ですが、突き板をケチったせいで下のほう、のりしろが足りずに少し浮いてしまったので、ある程度余裕をもってカットしたほうがいいです。

接着剤は特にこだわらず、家庭用の多用途接着剤を使っています。
作業性重視で伸びがよいものを選んでも特に問題はなくて、重要なのは別の板で挟んでクランプでしっかり圧着し、完全に乾燥するまで動かさないことでしょう。
固定用のクランプはダイソーなんかでも売ってるので必ず買いましょう。

で、出来上がったものにOIL GELを塗り、乾燥させてはまた塗って…を3回ぐらい繰り返すと、いい感じにつやが出て表面もパキッとした感じになりました。
これでひとまず完成です。

なお、指板に接する部分もエッジを斜めに落としてあるのですが、これには理由があります。
トラスロッド調整用の切り欠きは、まあ実用上斜めに落としておいたほうがレンチを回しやすいので当然そうします。
対する指板周りは、90°にしておいてビタッと密着しているほうが見た目上はかっこいいようにも思えますが、そうしてしまうとポジションマークが(実際に見ることはあまりないとはいえ)隠れてしまったので、斜めに落とすことにしました。

ちなみにネジはホームセンターで買った適当なステンレスネジです。
というわけで、材料費2,000円もかけずに作った激安ウッドピックガードですが、なかなか気に入っています。

強度は高くないので、スラップをバチバチやりまくるような人の使用には耐えないと思いますが、見た目重視でデザイン的にピックガードを装着するなら十分でしょう。
表面を樹脂コーティングするような技術がある人なら、強度面でも問題ないものが作れるのではないかと思います。

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