ミニサイズで強烈にアホな音が出るエフェクターです。
電池駆動は不可。
バナナナエフェクツは、出てきた当時「安くて面白い!若い頃にこんなエフェクターが欲しかった!」と心底感じたブランドでした。
体感したことのないエフェクト
このエフェクター、いったい何かというと「オクターブアルペジエーター」です。
弾いた音のオクターブ上とオクターブ下の音を、交互に自動で出すというものです。
そのオクターブ上下の「ブ↓ピ↑ブ↓ピ↑」という音が鳴るスピードを調整することができ、これを超高速でやることによって、とんでもない音を出すことができるというわけです。
これは実際に聴いていただいた方が早いでしょう。
ギターでの演奏になりますが、こちらのオフィシャル動画をご覧ください。
音を聞くと最初の説明の意味がお分かりいただけるかと思います。
オクターブ下の音とオクターブ上の音、これがあわただしく交互に鳴ることで、ファミコンのようなピコピコした高音とシンセのような低音、そしてブチブチと途切れるような質感が出てくるわけです。
なのでこれ、ファズみたいにも聞こえるけど歪んでるわけじゃないんですよね。
コントロールの特徴
コントロールは本体に記載がありませんが、左からGATE、RATE、VOLUMEの3つです。
VOLUMEは文字通り音量です。とんでもなくやかましい音なので、音量には注意が必要です。
GATEは波形の調整をするノブのようで、音質の硬さが変化します。高音域を調整するトーンに近い感覚です。
RATEはオクターブ音が交互に切り替わるスピードで、反時計回りに回すととスピードが上がります。
ベースにオクターバーを使うときは、通常ならレイテンシー(発音の遅れ)や、ベースの低音域を検出できるかどうか等、気にするべき部分が多いのですが、このエフェクターに関してはそんな細かいことを気にして使うエフェクターではないです。
出てくる音がもうめちゃくちゃなので、タイムラグなんか気にならないですし、低音域で弾くと「ブブブ」というノイズが出て上手く検出できないこともありますが、それもエフェクト音に覆い隠されてしまいます。
ですので、ベースでも気兼ねなく使うことができました。
現在のBANANANA effects
以上、「楽器の音をシンセっぽい音にする」という用途として非常に優秀かつ安価なエフェクターだったのですが、既に生産が終了しているようです。
BANANANA effectsの初期製品はシンプルで面白いものが多かったんですが、少し前に多くのモデルが廃盤になってしまいました。
もし中古で見かけたら即座にゲットすることをおすすめします。損はしません。
BEAAAM!は既に入手困難ですので、現行のオススメ製品のリンクを貼っておきます。
コメント