【レビュー】Electro Harmonix / HOG2

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実際に買った人をあまり見たことがないですが、エレハモが誇る超絶変態エフェクターと言っていいでしょう。
機能だけでなく見た目も含め、その存在感は強烈です。
電源はDC9Vアダプター(※専用アダプター付属)、電池駆動不可。

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やたらとデカく、やたらと高い

エフェクター愛好家が集まると、「今まで買った中で一番高価なエフェクターは?」という話になることがあります。
それは人によって、プレミアがついた貴重なヴィンテージエフェクターだったり、最新の多機能デジタルエフェクターだったりと様々です。
そして、私にとってその質問に対する答えになるのがよりによってこれです。

どんなことができるのか、というのはひとまずエレハモのオフィシャル動画が分かりやすいです。ギターですが。

ベースで演奏している動画もあるのですが、20分近くあるのでこちらはお暇なときにでもどうぞ。

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POGの上位機種かつHOGの後継機種だけど…

このエフェクターは、基本的にはエレハモのPOGシリーズの上位機種といえる多機能オクターバーです。

【レビュー】Electro Harmonix / POG2
エレハモのおもしろエフェクターの代表格、ギターやベースの音を加工してオルガンのような音にできるという、(一部の人にとって)夢のようなエフェクターです。 このエフェクターに手を出したことが、私にとって「ベースで変な音を出す」ということに目覚...

「HOG」という名前は、Harmonic Octave Generatorの略称。
このHOG2は、前身機種のHOGと比較すると、MIDI機能が強化され(ただし専用MIDIスイッチは別売り)、6個だったプリセット数が最大120個と大幅に増えました。

しかし実はこのHOG2、旧型機と比べてピッチ検出のスピードや検出できる音域が広がっているかというと全然そんなことはないです。
正直、先に所有していたPOG2と比べてもピッチ検出の性能は低いと言わざるをえず、ベースの低音域に使うのはレイテンシー(発音の遅れ)の問題もあり、かなり厳しかったです。
その上、ロシア製でもないのにインプットジャックが左でアウトプットジャックが右という普通とは逆の設計になっており、サイズの大きさもあってエフェクターボードに収めるのも一苦労でした。

多彩なコントロール

ですがこのエフェクター、見た目の通り無茶苦茶なことができます。
HOG2のコントロールは、16個ものフェーダーを備えています。

まず、最終的な全体の音量を調整するMASTER VOL、原音の音量を調整するDRY OUTPUT。
このDRY OUTPUTは文字通りドライ音の音量で、このフェーダーを上げて出す音は他の内部エフェクト(後述)の影響を全く受けません。

そして、オクターブ音の調整をするフェーダーは、ORIGINAL(原音と同じ音程、ただしこちらはDRY OUTPUTと異なり内部エフェクトの影響を受ける)に加え、2オクターブ下、1オクターブ下、5度、1オクターブ上、1オクターブ上の5度、2オクターブ上、2オクターブ上の長3度、3オクターブ上、4オクターブ上の計10個もあり、途方もない音域の音を加えることができます。
これだけ色んな音を重ねると当然ノイズが乗りやすいんですが、SPECTRAL GATEというボタンをONにすると、内部で生成した音が間引きされるような効果があるのか、若干音が薄くなるのと引き換えにノイズを抑えることができます。

機能面の特徴

さらに、HOG2にはオクターブ以外に様々な内部エフェクトが備わっています。

まず、エフェクト音を短く切ったりフェードインさせたりする機能。
ENVEROPEというセクションのLOWERとUPPERのフェーダーは、それぞれが上記10個のフェーダーで生成するオクターブ音の下半分(-1~+1オクターブ)と、上半分(オクターブ上5th~+4オクターブ)にそれぞれ対応しています。
フェーダーがセンター位置のときは何も変わりませんが、センターより上げるとDECAYの調整として音が切れるのが早くなり、逆にセンターより下げるとATTACKの調整としてスローボリュームの効果が得られます。

そして、シンセサイザーのカットオフとレゾナンスのような機能。
FILTER FREQUENCYのスライダーは、ローパスフィルターとして働き、上げると明るい派手な音に、下げると高音域を削った柔らかい音になります。
そして、FILTER RESONANCEのスライダーを上げると、FILTER FREQUENCYスライダーで設定した周波数帯域を強調した派手な音になります。

さらにこのHOG2、エクスプレッションペダルが付属しているのですが、なんとエレハモのNEXT STEPシリーズのエクスプレッションペダルがついてきました。
一切の可動部を持たず、床にゴロンと置いて踏むと傾きを検知するアレです。
(最初に貼ったオフィシャル動画の4:47あたりから登場します)

エクスプレッションペダルを踏み込むことでどのような効果が出るかは、以下の7つのモードの中から選ぶことができます。
・OCTAVE BEND…生成したエフェクト音のピッチを1オクターブ上げる。
・STEP BEND…生成したエフェクト音のピッチを1音だけ上げる。
・VOLUME…ボリュームペダルのように機能する。
・FREEZE+GLISS…踏み込んだ時点の音をホールドし、さらに次に弾いた音に向かってなめらかにグリッサンドする。
・FREEZE+VOLUME…踏み込んだ時点の音をホールドし、踏み込み具合によってその音の音量を調節する。
・WAH WAH…ペダルワウの効果。FILTER FREQUENCYとFILTER RESONANCEの設定は無効になる。
・FILTER…踏み込むとFILTER FREQUENCYで設定した値に向かってフィルターが開閉するワウ。FILTER RESONANCEの設定も音色に影響する。

FREEZE+GLISSなんかはSUPEREGOもびっくりのエフェクトです。

【レビュー】Electro Harmonix / SUPEREGO Synth Engine
前に紹介したFREEZEの上位機種、SUPEREGO(本来の発音に近いのは「スーパーイーゴー」)です。 他のエフェクターでは到底発生しないような、「不思議現象」としか言いようのない音が飛び出すエフェクターです。 電源はDC9Vアダプター...

その他、エクスプレッションペダルを繋がなくても同様の効果が出せるEXP.のフットスイッチ(踏み込みが0から一瞬で100%になるのでトリッキーな効き方をする)や、ENVEROPEセクションの機能を個別にON/OFFできるフットスイッチも備えており、私はMIDIプリセットは使いませんでしたが、とにかく時間が経つのを忘れて遊べるエフェクターでした。
さすがに勢いで買ってしまえる値段ではありませんが、楽器を1本買い足すよりも確実に話のネタにはなります。
エフェクター好きなら一度は体験してほしい、「本物の飛び道具」と呼ぶにふさわしい逸品です。

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