【追記あり】Ibanez EHBのヘッドレス用独立ブリッジ MR5HSが買えなかった話

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Ibanezがヘッドレスベースとして発売したEHBシリーズ。
結構人気が高いようで、中古品が入荷したのを見かけても、程度が良いものだとすぐ売れてしまうのをよく見ます。
そのヘッドレス用ブリッジ「MR5HS」とヘッド側の弦固定パーツについて、私は2度に渡り購入を試みました。
先に結論を書いておきます。いずれも失敗に終わりました。

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ベースをヘッドレスに改造したい!

エレキベース、特に弦が多い多弦ベースにおいて、ペグの重量を主因とするヘッド落ちは大きな問題です。
その解決策として極めて有効なのが、ヘッドレス機構の採用です。
ペグがないだけでヘッド側の重量はかなり軽量化されるので、演奏性は大幅に向上します。

そんなわけで私は以前から、7弦のIbanez BTBをヘッドレスに改造したいと考えていました。
しかし、7弦ベースに使えるようなヘッドレスブリッジはなかなかありません。
Hipshotの7弦ベース用ヘッドレスブリッジは15.5mmという狭い弦間ピッチに対応していませんし、ABMの独立ヘッドレスブリッジは機能性の割りに高すぎます

そんな私にとって、Ibanezがヘッドレスベースを発売したこと、そしてそのヘッドレス用ブリッジが通常の独立ブリッジと同様の構造で「もしかして(もちろんブリッジ回りのボディ部の切断は必要であるにせよ)Ibanezのベースにほぼ無改造で載せ替えられるのでは?」と感じられたことは大きなニュースだったのです。
私はEHBが「ichikaが導入したメーカー不明の新ベース」的な扱いだった頃から、このベースにかなり注目していました。

【新製品情報】ichikaのヘッドレスベースはIbanezの「EHB」!
このところ脱線が続いている当ブログですが、ここにきてさらに注目せずにはいられないネタが出てきました。 ちょっと脱線ついでに記録を残しておこうと思います。 【※本記事は謎のヘッドレスベースがどこのメーカー製かも不明だった2019年10月に投稿...
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問合せ1回目(2020)

で、2020年、EHBが国内発売されてから少し経った頃のこと。
私は近所の楽器店に行った際、店員さんとの雑談の中でヘッドレス化構想について話しました。
店員さんはその改造案をかなり面白がってくれ、「ちょっと星野楽器さんに問い合わせてみましょう!」という流れになりました。

ご存じの方もいるかと思いますが、Ibanezのオリジナルパーツは楽器店経由で注文すれば個人でも購入することが可能です。
実際、(無改造で他メーカーのギターに載せ替えができるかは置いといて、)ロック式トレモロ「EDGE」シリーズのブリッジ一式をイケベ楽器が販売したりもしています(どえらい値段ですが)

しかし、この時点で星野楽器から得られた回答は「今のところ販売はしていない」というものでした。
そりゃそうです。このヘッドレス用パーツを採用した製品はEHBシリーズしか存在せず、そのEHB自体が発売から1年以内(=市場に存在する全てのEHBはまだメーカー保証期間内)なわけですから、故障修理用であれば購入する必要はありません。
このとき私は、「1年経ったら再チャレンジしよう」と心に決めました。

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問合せ2回目(2021)

で、1年が経過した先日、改めて星野楽器に問い合わせを行ったのですが、オチは最初に書いた通りで結局ダメでした。
というのも、販売していない理由というのが以下のようなものだったのです。

・EHBシリーズは世界的に人気のモデルで、注文数が非常に多く、生産が間に合っていない。
・そのため、MR5HS BridgeやHeadpiecesなどのリプレイスメントパーツは単品販売に至っていない。
・将来的にパーツ販売を行う予定はあるが、時期・価格については回答できない。

要は今作ってる楽器の分で手一杯なのでパーツのバラ売りをする余裕はないという話ですね。
また、もしかするとコロナ禍による流通の問題等もあるのかもしれません。

なお、この時点で「サウンドハウスで普通に買える」という話を目にしましたが、それも事実ではありませんでした。
誰かが取り寄せを試みた結果として商品ページがごく短期間存在したことは事実であるものの、そのページは「在庫なし」でもなく、完全に削除されていたのです。

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【追記】思わぬ方向から続報

2021年の夏、私は諸事情により、ベース本体を含む音楽機材の大半を売却しました。
結果として、ベースのヘッドレス改造計画も完全に断念となりました。

そんなこんなを経た先日のことです。
TwitterでSagoのオーダーベースを偶然見かけたのですが、私は一目見てすぐに気付きました。
これEHBのパーツじゃん!

単品購入不可能な部品がなぜ別メーカーのオーダー楽器に搭載されているのか?
実際に部品を製造しているパーツメーカーから卸してもらったとは考えにくい。Ibanezとの製造委託契約でそういうことは禁止されているのが普通でしょう。
じゃあオーダー主がEHBを所有していて、パーツを外してオーダーベースに流用したとか?
あるいは同じようなパーツのコピー品が既に存在する?

あまりにも気になったので、私はSagoに問い合わせてみました。
すると、「当該パーツは確かにIbanez EHBシリーズのもので、パーツを輸入している販売店経由で仕入れたが、現時点で同じルートでの追加仕入れは不可能であり、今後の仕入れ可否も不明。実際にEHBから外して持ち込んだ人もいる。今後オリジナルパーツの作製も検討している」とのご返信をいただきました。うーんなるほど。

…という話をTwitterに書いたところ、実際に販売されているサイトの情報を教えていただきました。

ドイツのパーカッション/シンバルメーカーのMEINLのサイトです。

IBANEZ Mono-rail V Bridge (MR-5HS) - black for EHB1000/EHB1005MS (2BBMR5HS-BFK)
BRIDGE MONO RAIL V IBANEZ FLAT BLACK, MR-5HS FOR EHB1000, EHB1005MS

販売サイト内では、自社ブランド製品に加え、IbanezとTAMAの製品が別枠で掲載されています。
なぜ?という気もしますが、昔は星野楽器がMEINLの代理店をやっていて、TAMAのドラムのカタログにはMEINLのシンバルが載っていましたし、その関係で取引が続いているとかでしょうか?
(余談ですが、ヨーロッパ圏のメタルドラマーがTAMAドラムとMEINLシンバルという組合せなのをよく見る気がしますね)

こちらのサイトでは残念ながら「Ibanezとの特別契約により、Ibanez製品はドイツ、オーストリア、ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキアにのみ販売」と明記されており、日本に輸入することはできなさそうです。
とはいえ、結果的にこのような流通ルートの存在を知ることができたのはある意味で収穫でした。

私自身がこのパーツの単品購入を試みることはもう当面ありませんが、海外に目を向ければ入手の手段はあるのかもしれません。
以前Reverbに中古パーツとして売られていたこともあります。
このあたりの情報がヘッドレスブリッジを探している方にとって何かの参考になればと思います。

【2022年1月追記】買えるかも?

と思っていたらTwitterで情報提供いただきました。
サウンドハウスの在庫が復活しているようです。
ヘッドピースの方はなさそうですが、今なら買えるかも、ということで、探していた人はチャンスかもしれません。

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