【地方民の島村PLEK体験記②】フレットレス指板修正の可否

自宅から一番近い島村楽器にベースを預け、PLEKの依頼をしてから数日後。
その受け付けをしてくれた最寄店の店員さんから電話がありました。
ここで、ある程度PLEKについて下調べし、多少なりとも分かっているつもりだった私の大きな勘違いが発覚してしまいました。

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前回まで

田舎のイオンの島村楽器にベースを持ち込み、PLEKによるスキャンと指板修正(すり合わせ)のためにベースを預けたのは前回記事の通りです。

【地方民の島村PLEK体験記①】田舎のイオンの島村楽器にベースを持ち込み
「PLEK」に関しては、ギタリスト・ベーシストの間では知名度が上がってきていると思いますが、地方に住んでいると「実際にやった」という人はなかなかいません。 で、昨年2018年末に島村楽器がPLEKの受付を開始して気になっていたので、今回実...
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フレットレスの指板修正自体は手作業

しかし、最寄店からの電話は以下のような内容でした。
「確認不足のまま受け付けてしまって申し訳ありません、お預かりした楽器はフレットレスだったので、弊社のPLEKではスキャンデータを取ることしかできず、PLEKの機械で指板を削るところまで完結することはできないようです。指板修正をご希望の場合は、PLEKの測定結果をもとにリペアマンが手作業で削ることになります。」

PLEKは基本的に、「弦を張ったままでナットやフレットの高さ、ネックの状態をスキャンし、測定結果を数値化できる」という機械です。
そして、そのデータをもとに同じ機械でフレットを削る「すり合わせ」(※このときは当然弦を外す)もすることができ、最終的な仕上がりを再度測定することで、すり合わせ前後の状態の変化を正確に記録することができます。

で、PLEKは「素人でも、誰がやっても全く同じ完璧な状態にネックをセットアップできる魔法の機械」ではありません。
機械の取り扱いの練度、スキャンデータから楽器の状態を判別する経験値、オーナーが楽器に求めているものを引き出して言語化する能力、そして「どうすれば楽器の寿命をいたずらに短くすることなく、オーナーの理想の状態に近付けられるか」を判断する力…といった部分は、施工するリペアマンに大きく依存するようです。

PLEKを導入しているリペアショップは研修をきっちり受けており、そのあたりのバラつきは大きくはないらしいですが、それでもやはり「国内でPLEKに出すならやっぱり総本山のSleek Eliteだ」という意見はよく聞きます。
ですが、今回の件はそういった「リペアマンの技量の話」ではなく、「PLEKのプログラムによるもの」だそうです。

PLEKには多くの更新プログラムが存在し、それによって対応できる楽器の幅が徐々に広がっているのですが、島村楽器のPLEKには契約上「現時点ではフレットレスの指板を削ることができるプログラムが入っていない」ということでした。
にもかかわらず、私は別のリペアショップが公開していた作業工程を見て、「PLEKは当然にフレットレスベースの測定から指板修正までを完結させることができるものだ」と勘違いしていたのです。
島村楽器に限らず、PLEKでのフレットレス指板修正に対応していないお店はあるようです。

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依頼決定

とはいえ、PLEKの測定データをもとに指板を削るのは、人の目と経験値に頼った従来の作業とは大きく違うと思います。
また、名古屋のPLEK設置店は島村楽器のリペア拠点と同じビルにあり、そこで一貫作業してもらえるようなので、全体の工程についても安心してよさそうです。
という経緯で、ひとまず今回は「PLEKスキャン+診断」のメニュー(税別3,000円)を依頼し、指板修正するかどうかはそのあとで判断することになりました。

そんなこんなで最初のイメージとは少し違う形になりそうですが、それでもやはり「楽器を梱包する必要なく、近場の島村楽器からPLEKを依頼できる」というのは地方在住者にとっては大きなメリットだと思います。
自分の楽器の指板の状態を数値で見られるのも楽しみです。
ただ、「工賃の見積りはPLEKスキャン後でないと出せない」と言われたので、想定していた金額に収まるか?という点と、通常なら長くても1ヶ月程度である納期がどれぐらいかかるのか?という点が気になるところです。

【続きはこちら↓】

【地方民の島村PLEK体験記③】スキャン完了、指板修正へ
最寄りの島村楽器を経由して7弦フレットレスベースをPLEKに出し、3週間ちょっと。 その最寄り店舗から、スキャン結果と今後の作業工賃の連絡がありました。 そして今回、PLEKの機械によるフレットレス指板への加工可否だけでなく、別件で私が...

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