毎度おなじみフィンガーランプを作っていきます。
ベースを1ピックアップに改造したこともあり、ランプの面積は必然的に大きくなります。
今回は、先に作成した延長指板と同様の工法で、「見た目は単板っぽいけど実はめちゃくちゃ端材を再利用した材料」を使います。
突板フル活用
前に書いた通り、今回改造しているSR306では指板の延長を行いました。
硬いローズウッドに適切なRを加工するのは素人工作では難しいので、0.5mm厚のローズウッド突板を階段状に重ねることで手間を省きました。

それと同様の方法で、大判のフィンガーランプを作成します。
接着剤には今回もタイトボンド3を使用。
前にも書きましたが、自分は日常的にDIYをやっているわけでもないので、タイトボンド3はメルカリで小分け品を購入しています。
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さて、まずは1mm厚のウォルナットとメイプルの薄板が中途半端に余っていたのを、つぎはぎしながら重ねて接着していきます。
反りに対する強度を出すため、下の4層は木目を一方向に揃えず、縦横に交差するように貼り合わせています。
そして、ローズウッドの突板をこの上に貼っていきます。
既に階段状になっている段差をさらに細かく、実際の指板Rに近付くように貼り重ねていきます。
ひたすらサンディング
あとはもう表面から段差が無くなるまでひたすら紙ヤスリをかけていくだけです。
これはこれで面倒ではありますが、ローズウッド等の硬質な材を広い範囲でなだらかにR加工する大変さと比べると、作業の難易度はかなり緩和されます。
過去に小さいサイズの一枚板、いわゆる「木のはがき」を使ってランプを作ったことが何度かあります。
定番の素材のように言われていましたが、あれを手作業で加工すると本当にいくらやっても削れなくて、心が折れそうになったのをよく覚えています。
一枚板だと反ってしまうことがあるのも辛いところです。
で、ひとまず出来上がったのがこれです。
表面の仕上げは毎度おなじみOIL GELです。
ここまでやっといてなんですが、実は自分の演奏上の必要性から言うとランプの表面にRを付ける必要はそんなにない(親指が潜り込むのを防ぐのが主目的のため)んですが、一度やってみたかったので頑張ってみました。
断面を見ないとこんな方法で作ったものとは気付かれないでしょう。
横に置いているのが素材となった0.5mm厚のローズウッドの突板です。
これは希少な木材資源の有効活用ともいえるのではないでしょうか。これが俺のSDGsだ!
完成してから気付きましたが、あえて異なる木材の突板を重ねたらそれはそれで面白いものができそうですね。
スプリングマウントで高さ調整
で、これをm2のステンレス皿ネジ(今回使ったのは長さ20mm)で固定します。
ネジの頭がはみ出さないよう、5mmのドリルで皿もみをしました。
裏面からも皿もみしてあります。
なぜそんなことをするかというと、バネが上手いことはまるんですね。
このギター用のピックアップマウントスプリングを噛ませることで、高さの微調整が可能となります。
まあ、実際にそんな調整をすることは多くないのですが、「いざという場合には調整可能である」という事実からくる安心感が重要なのです。
というわけで、木材を無駄にせず大判サイズのフィンガーランプを作ることができました。
ザグリを埋めるかどうかは実はまだ悩んでいるので、また別途考えることにします。
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