【6弦ベース改造⑦】3フレット分の指板延長(27フレット相当)

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前々から一度やってみたかった指板の延長に手を出すことにしました。
しかし、指板材に使えるような硬い木材を適切なRに加工するには、私には技術も工具も足りません。だからといって金もない。
そこで今回、机上の空論というしかない雑なプランに基づき、普通なら使わないであろう材料で延長指板を製作しました。

※改造の記録はタグ「SR306改造記」でまとめています。
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土台作り

指板を延長する場合、選択肢としては「既存のネック・指板に新たな指板を接着する」または「フィンガーランプの要領でボディ側に固定する」のいずれかになると思います。
今回目指すのは前者です。
まずはネックを外しましょう。

うわっ!ネックポケット汚なっ!
木屑だらけでした。現物はこの写真で見るよりだいぶ酷かったです。
大手メーカーの東南アジア製楽器の工作精度そのものに悪い印象はないのですが、バラしてみると見えない部分の作業が雑なことはまあ珍しくありません。

気を取り直して、最初にやるのは最終フレットだけを抜くことです。

フレット抜き専用工具はやたら高いし、喰い切りを加工するのも面倒で敬遠していた私は、過去には爪切りでフレットを抜くという雑な作業を長年やってきたのですが、今回初めてちゃんとした工具を使いました。
フレットを抜くのにいいと聞いて導入したのがトップカッターです。
刃先の幅が3mm~10mmで4種類あり、私は7mm幅のTC-7Zというやつを買いました。
久々すぎて(言い訳)ちょっとチップしてしまいましたが、これ、本当に使い勝手が良くておすすめです。

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で、毎度おなじみOLFAのクラフトのこで指板を切断(※これをこんな使い方するのは全くおすすめしない)。
この24フレット以降の部分をサンディングしたうえで、延長指板の土台にします。

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薄い板をひたすら接着

以下の作業では、接着剤としてタイトボンド3を使用しました。
なお、実際には接着の都度当て木をしてクランプをかけ、乾燥後は必要に応じてサンディングもしているので、作業完了までにはかなり時間がかかっています。

【余談】
タイトボンド3、海外製品だけあってちょっと高い&容器がデカいので手を出しづらいのですが、お試し程度の容量で安く買いたい人にはメルカリがおすすめです。
小さいボトルに小分けにして300円とかで売っている人がいます。
メルカリ未登録の方は、登録時に招待クーポンコード「VDXPFW」を入力すると500円分のポイントがもらえるので、ぜひアプリをインストールして探してみてください。

最初に使うのは1mm厚のウォルナットの薄板材です。
これを目標サイズより気持ち大きめに切り出し、木目の縦横を交互に重ねて貼っていきます。
木目を互い違いにするのは反りを防ぐことが目的というか、合板作りの基本ですね。

3枚重ねた後、補強のつもりで裏面にも1枚貼りました。
合計4枚です。

この時点で横から見てみましょう…あれ?
指板面と平行になってねえ~!

一つ前の作業に丁寧さが足りませんでした。
仕方ないので、もう少し後で登場する予定だった0.5mm厚のローズウッド突板を使います。
裏に不織布を貼って補強したような製品ではなく、薄く剥いた木材だけのやつです。

これを短冊に切り出します。
ここでは隙間なく貼り付けられることを重視して木目を揃えています。

指板エンド部の厚みを増すように、重ねて貼っていきます。
シムの要領で角度を調整する感じです。

これによって2mm程度の厚みを足すことができました。
この写真だと改善具合が分かりにくいですが、ほぼ問題ないレベルまでもっていけました。

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突板を重ねて指板Rを形成

そしてここからが今回の本題です。

ローズウッドやエボニー、メイプルといった、指板に使われるような硬質な木材を実際に加工したことがある方なら分かると思いますが、これらの材の表面をなだらかなRがつくように加工するのは相当ハードルが高いです。
ベルトサンダー等の電動工具がないとかなり厳しいですし、そこを気合で何とかするとしても、適切な指板Rを付けるような繊細な加工は素人の手作業だと困難です。

そこで今回私が考えたのが、指板Rに沿うように、0.5mm厚の突板を階段状に重ねるという方法です。

硬い板を曲面になるまで切削するのは大変ですが、最初から階段状になっているものの角部分を削って均していくだけであれば、労力は比較的小さくて済みます。
荒目のサンドペーパーから始めて、番手を上げながら表面を削るとともに、適宜外周も成形していきます。

最終的には油研ぎの要領で、XoticのOIL GELを使って研ぎ上げました。
導管を埋めるとともに、わずかに残った段差を埋めるのにも効いたのではないかと思います。
最終的に、元々の指板とほぼツライチに仕上がりました。

さて、本来ならここで弦を張ってみるべきでしょうが、ここからさらに指板全体をフレットレス化する作業に移ろうと思います。

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