【レビュー】E.W.S. / Stormy Bass Drive

スポンサーリンク

ミニサイズのベース用ディストーションです。
2020年に発売されたエフェクターですが、ベース用歪みとしてはかなり久々にグッときたブツでした。

E.W.S.は日本のエフェクターブランド。
私が以前愛用していたTri-Logic Bass Preampをはじめ、癖が少なく扱いやすい製品のイメージがあります。

【レビュー】E.W.S. / Tri-logic Bass Preamp 3
細かいイコライジングで、音質補正に便利なベース用プリアンプです。 MXRサイズでありながら緻密な音作りができるという点において、非常に完成度が高い一台だと思います。 18V駆動でありながら電池でも駆動可能です。

こちらのStormy Bass Driveも、荒々しすぎない現代的な歪みで、かなり使い勝手のいいディストーションです。

私は個人的に、Darkgrassが生み出したB3K/B7K系統のモダンなディストーションサウンドについて現代におけるベース用歪みの常識を完全に塗り替えたぐらいに思っています。
B3K/B7K特有の、あのジリジリと粒の細かい冷たい歪みは、その登場以降「歪んだベースの音」のイメージを大きく更新したと言っても過言ではないでしょう。
そして、動画からも分かる通り、Stormy Bass Driveからは「アレ」を意識したであろうモダンな雰囲気が明らかに感じられます。

実際に比較してみると、Darkglassのあの独特過ぎる音とはまた別物です。
が、トレブリーで硬い歪み音には、最近のベーシストに人気が高いソリッドな質感が備わっています。

また、ピッキングへのレスポンスが非常に良いのも特徴のひとつだと感じました。
丸い音が出るような弾き方をすれば「ブオーン」という音が鳴りますし、粒の立った音を出すときの弾き方をすれば「ディッ!」という強烈なアタックが出ます。
安い歪みエフェクターはそのあたりが平坦になりがちですが、このStormy Bass Driveは、スタッカートやゴーストノートといったベーシスト特有の表現も含め、弾き手の意図にリニアに追従してくれるという印象を持ちました。

電源は一般的な9Vで駆動しますが、内部で16Vに昇圧されているようです。
私はいわゆる「エフェクターの高電圧駆動」に関して、物によって合う・合わないがあると考えており(以前書きました)、特に歪みに関しては「高電圧駆動しない方がいいケースが多いのではないか?」ぐらいに思っています。
ですが、このエフェクターに関しては、(駆動電圧ごとの比較ができないので推測ではありますが)アタックの強いモダンな質感の歪みを作るうえで、内部昇圧が良い方向に作用しているように感じられます。

ちなみにミニサイズですが電池駆動もできます。

コントロールはGAIN、TONE、VOLUMEの3つのノブと、ミドルのブースト・フラット・カットを切り替えるミニスイッチです。
GAINが歪みの深さの調整、VOLUMEが音量の調整です。
TONEはパッシブトーン(ハイカットフィルター)となっており、時計回り全開でフラット、そこから反時計回りに絞っていくと高音域が削られて丸い音になります。

という感じで、基本的にはシンプルなコントロールですが、ミドルの調整のミニスイッチがめちゃくちゃよくできてます。
このスイッチ、ブースト(上向き)時には750Hzを持ち上げ、カット(下向き)時には400Hzを削るようになっています。
ブーストとカットで効く周波数帯を変えてあるのです。

ブーストの750Hzは、エレキベースにおいてはいわゆる「音抜け」に作用するハイミッドの帯域です。
ディストーションでここをプッシュすると、存在感を強めるとともに音程も見えやすくなり、バンドアンサンブルの中でも扱いやすい音が出せます。

対するカットの400Hzは、いわゆる「ローミッドの太さ」のようなものを司る帯域ですが、ディストーションの音作りでローミッドをカットすると、「歪み特有の暑苦しさ」のような部分を抑える方向に作用します。
これにより、Darkgrass系の無機質なドンシャリディストーションに近い質感を得ることができます。

以上、シンプルなコントロールでありながら、現代のベーシストが欲しい音をピンポイントで押さえた音作りが可能な、非常に器用なディストーションだと思います。
野太い歪みを求める人には物足りないかもしれませんが、ミニサイズという利便性もあり、単純に「そこまでのこだわりは無いけどベース用の歪みが1台欲しい」という方にもかなりおすすめです。

各通販サイトの価格はこちらからチェック↓

【関連記事はこちらから】
タグ:ディストーション
 タグ:ews

コメント

タイトルとURLをコピーしました